第三稿
たわいないやりとりだったはず。
しかし、他意のない直球は心を動かす。
大きく動き出した往復書簡。
* * *
二〇二〇年五月二十六日――
森永中 K先生
件名「言語感覚の磨き方」
見出しの件につきましてぜひご教授いただきたくお願い申し上げます。
ところで、国研て教大卒じゃないと入れないんだっけ?
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1,629字
文学者と批評家。だが、互いにその作品を干渉し合うことはなかった。ただ、書簡を交わし合うのみ。
あるとき、二人にとって共通の恩師がこの書簡に触れる。詩人であり文学者であり思想家であるY氏。
初めての出会いから20年が経っているのに、それぞれがお互いのことを何も知らなかったような気がする。
書簡を介して、本当の自分を見つけていく。
往復書簡
20,000円
大学時代の先輩にあたる教師――仮にO氏と記しておく――との、事務的なやりとりから発展した往復書簡の一部始終である。ただのメールのやりとりと…
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