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怒ってる人にどう対応するか?
前回の「怒りっぽい家族」の記事で「実はあなたが怒らせている」と書いたのを読んで、「じゃあ、じゃあ、やっぱり、私が悪いっていうんですねぇええぇ!」と思われると困るので、救済のために方法をもう少し丁寧に書いておきます。
「その感情はだれのものか?」
感情の所有者をはっきりさせておきます。
怒っている人の怒りは、怒っている人のものです。
怒っている人を見て、びびっている人のビビリは、ビビっている人のものです。
お互いに「自分の感情は相手のせい」と思っている
まず、怒っている人からみていきます。
分析・怒っている人
怒っている人は、目の前の人のせいで自分は怒っていると思っています。
だから目の前の人に「俺の怒りをなんとかしろ、俺のごきげんをとれ!」と思っています。
そういうわけで怒りをぶちまけます。
分析・怒りをあびせられてしまう人
次に、目の前で怒る人を見て、「ぎょえ~」と思い、うんざりする側の人のことです。
自分が怒る人を見て、びびりまくり縮みあがった時に思うことは
「あぁ、またしてもこの人を怒らせてしまったかぁ。
なんとかなりませんか、神様ぁ!
どうせ私が悪いんです。」
というような絶望的な叫びです。
その時、自分のなかの恐怖心や自己否定のマイナス感情は、目の前の人のせいであるから、相手が怒りをおさめない限り、私はずっと自分を否定し続けてしまう・・・と考えます。
だから相手に「怒りをどうにかおさめてほしい」と考えるのです。
怒りの共同制作
二人は怒りの共同制作者なのです。
怒られている人は、怒っている人に向かって、「自虐という薪」をくべていきます。
怒っている人は、目のまえの「怒られている人」のくれる自虐の薪のおかげで、どんどん怒りの焔が大きくなります。
こうやって二人で怒りをどんどん創造していきます。
夫なのに「お父さん」
理屈はわかりました。
でも、一体どこから手をつけたらいいのでしょうか
と思うでしょう。
怒りの関係性は、不思議なことにちゃんと相手の名前を呼んでいない、ということがあります。
夫に「お父さん」と呼んだりします。
子ども中心で、
夫が父であるかのように、妻が母であるかのように呼ぶんですね。
こどもにニックネームで呼んだりしています。
それがいい、わるいとは別に、意識を替えるために、これをためしてみてください。
心の中で相手の名前を呼ぶ
ですから心のなかで相手の名前を呼んでみてください。
心の中でよびかけるのです。
相手に何か話しかける前に、心のなかで「〇〇さん」と名前を呼んでから、用事を頼んでみてください。
相手の顔を見るまえに、先に心の中で「〇〇さん」と呼ぶのです。
「え、私は、相手をちゃんと名前で呼んでいますよ」
という方には、心の中でフルネームで呼んでみてください。
この方法を取り入れて、夫婦関係が改善した方がいらっしゃいます。
心の中で相手に名前をよびかけていると、
(険悪感という空気が出ることなく)
普通に、用件を言うことができるようになったそうです。