I Cは一族郎党の遺伝的パターン
一族郎党という言葉を正しく使えているのか、少々不安ですがw日本語の持つ奥行き感が大好きです。脈々と続く血縁的ルーツ、ご先祖、親類縁者。それに加えて、そこに何らかの深い利害関係を持っていた人たちをひっくるめての「一族郎党」です。
ICは家、拠り所、安心できる居場所、ルーツ、M Cを支える根っこ、内的世界と感情、潜在意識などを示しています。12ハウスも潜在意識を示しますが、この二つは厳密に言うとどう違うのかなぁと思いませんか。(そんなあなたは星オタクです。オタクが地球を救う)
12ハウス的な潜在意識とは家系や血縁関係に限定されない、もっと全体的な魂の体験や記憶や目的です。一方、4ハウス的な潜在意識とはこの肉体を与えてくれた血の繋がりを持っている遺伝的集団としての体験や記憶です。つまり、あくまで「家系」に関わる潜在意識やカルマです。
ICの下には脈々と続く錚々たるご先祖たちがいます。その体験とカルマが系譜のように連なって存在しています。その異界との接点がICである、そう考えると非常に合点がいくのです。
4ハウスが強調されていたり、I Cに天体が重なっている場合、マクロ的な解釈をすると、家系的因縁や血縁一族が抱えている負のパターンを解消する役目がある人ということになります。この負のパターンは感情の癖や行動の癖、あまり好ましくない肉体的・精神的特徴などが含まれます。
そして、これらをカルマと呼ぶにふさわしい理由は、そのパターンがあまりにも長い間、遺伝的に継承されていくと、まるで永遠に抜け出せない一族の呪いのようなものにまで巨大化してしまうーーということなんです。(怖いってw)
おどろおどろしい書き方をしてごめんなさい。でも、呪いと言いたくなるような継承物は実際にあります。私ももちろん、その系譜を継承しています。まさに月は家系的かつ魂的に継承された感情の使い方の癖を示していますし、冥王星のサインとハウスもそれに関わります。土星も解消すべきカルマの一種です。
そして、特にI Cと重なる天体を持っている場合、生まれ育った家庭や親戚一同の中で、その方はその天体が示すような存在であると思うのです。またはその天体が示しているような在り方を積極的に体現していくことで、その負のパターンが解消される可能性があります。(というか、かなりあります!)
I Cは天底であり、下からホロスコープ全体を支えている礎だからです。まずは何よりもそこに向き合う方が合理的で根本的解決に繋がることが多いのです。I Cにある天体は全体を支える礎となる時にこそ真価を発揮し、自分自身とみんなを下から照らす時に最も輝きます。
月とI C合
家系的感情パターン継承の代表者。家族や親族の負の感情をそのまま吸収するため、大変に苦しい状況にもなり得ます。精神的にバランスを崩しているメンバーのケアをする立場になったり、自身も敏感で繊細な性質を持つことが多い。自分に深く寄り添い月を癒していくことが役目。感情に引っ張られる癖やメンタルの不安定さという負のパターンから抜け出すことで人生が大きく開かれ、家系全体も恩恵を受けます。
水星とI C合
家族や親族の中でのブレイン的な存在。知的能力やコミュニケーション能力に長けた存在として位置づけされるかも。家族親族に子どものような好奇心と若々しい精神の在り方を体現して見せていくことで、恩恵が得られるでしょう。
金星とI C合
家族や親族の中でのマスコットガール・マスコットボーイのような存在でしょう。紅一点(あるいは姉妹の中での男性一人)でチヤホヤされるような立場であることも。明るくて邪気がなく、みんなを幸せな気持ちにさせるようなキラキラした存在感を発揮していくことで恩恵があるでしょう。親類縁者の中で可愛がられてナンボの人。
太陽とI C合
家族や親族の中で注目を浴びるような存在。一族の自慢だったり希望の星のような存在であるかもしれません。家やメンバーを明るく照らし、前向きになれるような生き方を体現していくことで、全体にあまねく恩恵があります。
火星とI C合
ストレートなまっすぐさを生かし、行動力と目的意識を持つパワフルな存在として家族親族を鼓舞することができるでしょう。猪突猛進な性質や攻撃的な性質があってもあまり自分を押さえつけないで、メンバーに元気や勇気を与える在り方を体現していくことが役割。
木星とI C合
家系が持つ良い遺伝的継承や恩恵を一身に受けているような存在。またパターン解消のキーとなる存在でもあります。育ちの良さや大らかさを発揮していくことが役割。一族の中での精神的支柱になったり、許しや感謝や可能性を教える存在であるかもしれません。のびのびと楽観的に生きることで恩恵が拡がります。
土星とI C合
家系的な制限や厳しい遺伝的要素をアイコン的に継承している存在。しかし、それを超えていくことで自由と解放を与えることができるでしょう。重圧や規律を受け入れ自己鍛錬の重要性を示したり、苦しいことから逃げない姿勢を示していくことで全体を引き上げることが役目。
天王星とI C合
家系的カルマに打撃を与える存在。一族の中で異色の存在、言うことを聞かない異端児として認識されているかもしれません。独立心が強く、自由な環境を好み、マジョリティに染まることができない性質が、そのままあなたの役割です。既存のルールや価値観を見直すための気づきを与える役割、トリガーのような存在として、自分の生き方に徹しつつ我が道を邁進する飄々とした強さを示すことで恩恵が得られます。
海王星とI C合
破壊を厭わない本物の慈悲・慈愛の心で家系のカルマを解消できる人。一族が継承している幻想や狂気・依存性という古いパターンを壊し、新しいビジョンと夢を描き直すことができるでしょう。見えないものへの感応性、優れた感受性を宿します。芸術的表現を磨いていくことで家系的負のパターンを解消できるでしょう。
冥王星とI C合
まさに家系のパターンにおける破壊と再生を請け負っている存在です。家族や兄弟姉妹にさえ理解されない、独自の内的苦しみを抱えることもあります。家系的に諦めてしまったもの、失われてしまった物質的または精神的な優れた遺産を再生させる能力を秘めた人でしょう。
キロンとI C合
月と似た影響がありますが、周囲の人の負の感情を吸収するというよりも、より個人的な傷として現れることが多いでしょう。それは幼少期の孤独や試練と関わっているかもしれません。家庭を持つことへの不安や安定した精神的基盤を持つことがなかなか難しいかもしれませんが、そこを乗り越えていくことで大きな成長と発展が望めます。それが大きな全体への貢献でもあります。
リリスとI C合
家系的に「不幸な方向へと進む癖」を持っているかもしれません。自分自身を肯定することが難しかったり、自分の幸せをなぜか否定するような癖があれば、まずはどんな欲望であれ、全ての欲求を認めてみると良いでしょう。自分自身の家や家系が暗いもの、あまり直視したくないものであれば、その痛みや傷をクリアにしていくことで大きな恩恵が得られます。
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