ホロスコープの輪郭を掴む①
ホロスコープが全く読めません。やっぱりよくわかりません・・・というお声はよく聴きます。ホロスコープは第一印象が8割ーーという説、ユリシスもそう思います。人間は見た目が8割(或いはすべて)ーーという説もよくわかります。
パッと見た時に感じ取る雰囲気がその方の本質を顕わしているのは、外見もホロスコープも同じだと思われます。目に見えるもの(外)は見えないもの(内)の顕れだからです。とは言え、占星術の細かい知識があればこそ、ホロスコープの第一印象を掴むことができますので、話はそう単純なことではありませんよね。
どこから見ていいのかわからない、様々な解釈があるーーしかし、やはり、太陽と月が柱です。それがホロスコープの主軸だと言えます。まずは、このライツ<太陽と月>を解読してください。
次に、第一室の起点・アセンダントを見てください。地球人生を体験するための大切な乗り物<肉体>がそこに示されています。アセンダントは身体的特徴だけではなく、ものの見方や立ち振る舞い、才能や知覚傾向なども含まれます。
アセンダントは肉体を表すのに、ご本人の内面的性質を示すのはなぜか?それは他者からみた印象が、そのまま求められる資質となっていくからです。相関関係はわかりませんが、アセンダントが示す特性を打ち出していくと、圧倒的に物事が上手く運びます。ゆえに、アセンダントは幸運の在り処でもあります。
また、アセンダントの支配星(統治星)はホロスコープを代表する星のひとつです。カルミネート天体(最もMCに近い天体)と併せて、生涯に亘って、大きな影響を与える星たちです。
ユリシスを例に出します。私のアセンダントは天秤座で、そこから2度離れた場所に天王星があります。天秤座のルーラーは金星ですので、見た目はエレガントで調和的ということになりますが、天王星が加わってきますので、どこかしらエッジが効いている雰囲気になります。ふとした瞬間に、独自の意思や反骨精神が滲み出てしまいます。
天王星は電気的な性質を持ちますので、電光石火の如く頭がキレる人も多いですし、特殊な分野で頭角を現すかもしれません。火星が上昇星の人も似たような雰囲気になると言えるでしょう。爆発的な瞬発力や底力を隠し持っている人たちです。それを破壊的に使うことなく、創造性として使うことが重要になります。
アセンダントの前後5度以内にある天体を上昇星と言い、これがある場合はかなり重要な星と見なしてください。上昇星を持つ人は全体の3割以下という印象です。これは、生まれ落ちた時、共に携えてきた特別な星です。その天体を使うことを運命づけられた人と言えます。
アセンダントのルーラーの星座とハウス、アスペクトも重要です。アセンダントのルーラーが示す事柄が人生のテーマのひとつとなるからです。アセンダントのルーラーが金星であれば「愛と美、自分らしさという悦び、調和とパートナーシップ」というテーマは人生の土台のひとつになります。
太陽の方向性とアセンダントの特性、これだけでかなりの重要な部分が見えてきます。ここまで読んだところで、カルミネート天体に注目してください。次回に続きます。