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ヨッドはなぜ苦しい❓

ヨッドは60度と150度で形成される複合アスペクトです。それと似た形にトールハンマーがありますが、こちらは90度と135度からなる複合アスペクトです。90度と135度であれば、見るからに「大変そう」ではありますw


でも、ヨッドの底辺は60度ですよね。150度もハードながら、90度や180度よりは目にみえる形での試練や困難としてはやってこないようなイメージはあります。(むしろ繰り返しの訓練や忍耐を要求されるという内的な苦しみが多いという体感です)グランドクロスやTスクエア(90度・180度)はそらしんどいやろと思うけれども。



その割に!ヨッドが苦しくて大変なのはなぜか。そして、トランジットの天体と合わせてヨッドが形成される時なんぞに、鬼ヤバい試練まあまあの試練が来たりするのはなぜか。そういうケースを体験したり見たりすると、60度を組んでる天体の働きはどこへ消えましたんかと思いたくなるわけです。カムバック・セクスタイル。



その理由の一つとして考えられるのがソフトアスペクトに絡むハードアスペクトがあると、ものすごーくハードを使いたくなるという人間の心理です。心理というより深層心理、潜在意識的なものと言った方が適切です。顕在意識では「もっとパンチのある苦労がしたいわあ、もっと壮絶で悶絶するほどの目に遭いたいぜぇ」と願う人はまずいないからです。



たとえば、グランドトラインの一角に対してオポジションの天体がある場合、いわゆるカイトですね。またはトラインの一角に対して、別の天体がスクエアを形成している場合など。素直に幸運や美点に甘んじていればよろしいですやんかと思うかもしれませんが、人間の深層心理は複雑です。



桁違いの富裕層であればあるほど、お金がいくらあっても安心満足にはならないと言いますし、ものすごい美人はその美貌が失われることに人一倍の恐怖を感じるでしょうし、とんでもない才能の持ち主はその分、苦悩も多くなるでしょう。



だからこそ、ソフトアスペクトに対してハードが絡んでくると、私たちは無意識的にハードの方を強調して使いたくなるんです。無意識的に自分自身の優位性や美点を守るためかもしれませんし、何かを「持っている」ゆえの強い不安や人一倍の向上心かもしれません。あるいは、自分自身の恵まれた部分にこそ、よりハードな負荷をかけて、もっと成長したい・もっと高みを目指したいーーそう思うようにできているのかもしれません。



話をヨッドに戻します。この場合、底辺の60度があるゆえに、そちらの恩恵よりも150度の方を使いたくなる隠れた人間心理があるということです。私も月頂点のヨッドを持っていて、見たくないはずの闇や暗い感情部分を掘り下げずにはいられないのです。(この年齢になると、その執念、まだ要りますんかとは思う)と同時に、苦しみの中に震えるような恍惚感を感じている自分もいるのです。一種の変質者でしょうか。



それによってヨッドの頂点にある天体はとんでもなくしんどい境地に追いやられていく。(同時に突出して磨かれていく)運命でもなんでもなくて、自分(潜在意識)がその天体のハードさを味わいたい、体験したいのだから、永遠の筋トレ(魂トレ)は終わらないのです。



そのようにして、どこまで行っても満足はない、でも、やり続けずにはいられないという構造が生まれるのではないかと。もっと自分を磨きたいから地獄の底までメンヘラ感を極めてみるわ(月頂点)とか、もっと自分を華麗に成長させたいからダメンズとつきあって愛に関する不幸を体験することにするね(金星頂点)とか、もっと生きている実感を味わいたいからちょっとヤバめの病気になってみるぜ(土星頂点)とか、もっと自分の底力を知りたいからキャリアや金銭を根こそぎ失ってみるわい(MC頂点)などなど。



そんな感じの自作自演トレーニングをやってしまうのが、ドMの極み「自己鍛錬への真摯な取り組みを示す配置であるヨッド」ではないかと思うのです。知らんけど。極めて真面目ではありますが、ただのオタクの一考察でした。ヨッド持ちの皆様、とにかく明るく生きましょう。トランジットでヨッドができちゃてても気にしない。人生、どうにかなりますから大丈夫ですわよ。ええ。





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