先祖供養とは？４ハウスの愛

私の母方は熊本県、父方は栃木県です。母方のお墓は一面の海が見渡せる山の上にあり、見事な不知火海を臨むことができます。神戸在住の私にとっては遠方であるため、どちらのお墓にも長らく訪れていません。お墓参りに行くことは先祖を敬う行為です。機会があれば、訪れる方がいいでしょう。



しかし、お墓参りをすることが本当の先祖供養だとは思いません。お墓参りに行かないから祟られるーーなどということはありません。子孫を祟る先祖なんて、こちらから願い下げですYO



お墓は墓標です。印です。そこにスピリットが宿っているわけではないでしょう。本当の先祖供養とは「今を楽しく、喜んで、自分らしく命を生き切ること」です。親は子の幸せを願います。先祖は子孫の幸せだけを願っています。自分自身を認め、肉体を持って今在ることを喜ぶーーそれ以上の先祖供養はありません。



なぜなら、私たちは先人たちの集大成だからです。自分の肉体や個性、才能も遺伝的継承物です。私たちは多くの素晴らしいものを継承しています。私たちは個別の存在ではなく、莫大な数の祖先から命を受け継いだ集合体なのです。先人たちの思いやスピリットを継承した代表者なのです。



４ハウスはその大いなる愛が宿る場所です。４ハウスに想いを馳せることはご先祖や自分自身への感謝であり、愛の表現です。魂とは最終、融合して溶け合うのではないかと感じます。海の一滴が私たちであり、肉体を去った後は、一滴は大きな海に戻るのだと感じます。



ご先祖様たちに、スぺシャルな感謝を伝えたいならば、ルーツを辿ってみてください。ご両親の故郷を訪れ、その場所のエネルギーを感じてみてください。先人たちの思いを、願いを、息吹を感じてみてください。そして、その場所を愛してください。



ご先祖は大喜びです。心の目と耳を澄ませば、全身全霊で4ハウスに宿る愛と想いを、そして祈りを、感じることができるでしょう。自分自身のルーツを愛し、感謝できる時、人は揺るぎない自己肯定感を得ます。自分自身の尊さを体感できます。ご両親から愛されなかったと感じている方であれば、なおさら、その向こう側にある「あなたを大切に想い、抱きしめている無数のご先祖様の愛」を感じてみてください。



すべての人は愛されています。親から思うような愛を受け取れなかったとしても、あなたは紛れもなく愛されています。多くの先人たちのスピリットがあなたのDNAに宿っています。宇宙から必要とされない人なんて、一人もいません。



すべての人が４ハウスを持っています。それはあなたが決してひとりではなく、大切な大切なかけがえのない存在であることの証明なのです。自分を大切にしないことは最も悲しいことです。自分の人生に向き合わないことは最も残念なことです。肉体を持ち、現実を生きるーーそれ以上に素晴らしいことはありません。



地球に生きているのですから、スピリチュアルを逃げ場やファンタジーにしてはいけません。多くのスピリットを継承した代表者である最先端のあなたを、このかけがえのない今を、誠実に喜びに満ちて生きてくださいーーそれは、４ハウスの偉大なる愛が私たちに告げているメッセージです。