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冥王星乙女座世代と冥王星天秤座世代①

冥王星乙女座世代:おおよそ1956年ー1972年生まれ
冥王星天秤座世代:おおよそ1972年ー1983年生まれ



冥王星は世代天体と呼ばれるもので、個人を超えて世代的に作用します。だからと言って、個人にはあまり影響を与えないかというと、全くそうではありません。強い影響を与えています。冥王星は深層心理にある強烈な痛みやコンプレックスであり、一種の強迫観念なので、普段はあまり意識することはないかもしれません。でも、私たちを突き動かす巨大な力として作用しています。



冥王星のサインを「個々人の中で働く強迫観念」として捉えてみると、「わかる気がする」と感じていただけるかと思います。冥王星乙女座の方は「役目・役割」に対する何らかの脅迫観念を持っています。会社や組織の中で求められる一定のスキルや能力を満たせないことは、自分自身の存在価値を揺るがすほど耐え難いことであり、仕事にも真摯に向き合います。




その感覚はみんなが持っているものですが、冥王星乙女座世代は一際強いです。冥王星天秤座以降の世代、特に後になればなるほど、仕事や職場に対する責任感覚は薄くなります。冥王星乙女座世代や冥王星天秤座前半世代からしたら、「退職代行サービス」なんて思いもつきませんしwそんな無責任なこと、あるかい!と思うのでないでしょうか。冥王星天秤座世代の私にとっても、ラインやメールで「退職します」なんて、ありえないことでした。




根底にあるものは強迫観念であっても、その想いは純粋なものです。「人や世界に対して役に立ちたい、役割を全うしたい」ーー冥王星乙女座世代はその強い想いに突き動かされます。私が社会や他者に提供できる役割や能力は何かーーそれを追求していくことをやめられないし、それゆえに信頼できる人間性や真摯な奉仕の精神を内在しています。




だからこそ、この世代は医療の分野で革新的な改革を起こすことができたのだと思います。(乙女・魚座軸は心身の癒しとケア・調整と治癒)乙女座に相応しいルーラーは水星ではなく、セレス・ベスタであるという説もあります。母性・献身を意味するこれらは、確かに極めて乙女座らしい象徴です。




乙女座冥王星は「この世界が完璧で美しい秩序を維持していてほしい」という脅迫観念を持ち、その衝動に動かされていきます。冥王星の衝動は大きなものを生み出す原動力なので、それを建設的に使うことが求められます。自分の役割とは何か、私が世界に提供できる能力とは何かーーそれは個の存在の誇りと喜びであり、全体の秩序を維持するためにも欠かせない尊い命題です。役割の追求を放棄することは、決してできない世代なのでしょう。




この世代の人たちは、断ることや人に頼むことが苦手で、時に無理が生じて心身の限界を迎えることがあります。それを知っているのが次の冥王星天秤座世代であり、天秤座冥王星は「あらゆる物事や事象のバランスと対等性を図ろう」とします。



次回に続きます。

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