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いじめっ子男子を糾弾するとどうなるか

何事も力づくでねじ伏せようとし、家族や周囲の者を虐げる。俺はすごいんだぞ、強いんだぞ、お前たちは俺に従っていればいいーーというメッセージを存在から発している男性。(一周すると女性も同じです)人そのものというよりも、充満したそのようなエネルギーがこれまでの山羊座的な社会を作り出し、また支えてきました。



お山の大将・いじめっ子気質の男子がそのまま大人になり、社会的地位や権力を持ってしまったことが、これまでの息苦しい社会構造を作り上げてきた正体のひとつでもあると思います。(割と年齢の高い)政治家や経営者さんの中に、このタイプが五万といます。支配欲求が強く、異常な権力志向の男性たち。彼らはなぜそうなるのか、その大元にあるものは何か。



その原因は「弱さ」です。本当の原因はただ一つ、弱い自分を絶対に認めたくないし、悟られたくないからです。本当に強い犬は非常に友好的で優しい性格になります。人間も同じで、弱いほどギャンギャン吠えるしかなくなるのです。(そこにはそうせざるを得ない痛みがあります)



わんちゃんを飼ったことがある人はよくわかると思うのですが、犬は主人を求めます。通常、家族の中の長である父親が犬にとっての「絶対的主人」となることが多いです。私もワンちゃんを飼っていましたが、父が帰宅した時の喜びようは格別なものがありました。



主人が誰だかわからない状態に陥った犬は混乱し、激しい攻撃性を持つことがあります。この「主人」を見失っている男性が「フォース」を求めるようになります。「主人」とは父親であり母親であり、幼少期に与えられて然るべきであった両親からの愛情と生きる指針(良心)です。



両親、あるいはどちらかの親が不在の状態で育ったり、親からの愛と庇護を与えられなかったーーそんな厳しい運命を背負う人は本当にたくさんおられます。この場合の解決策はひとつです。自分の内側に主人(父性と母性)を見出すこと。詰まるところ、主人とはパワーのことです。



「パワーかフォースか」という本が話題になったことがありました。フォースは物理的な力であり、パワーは誰しもが潜在的に持っている生命の力です。フォースは他者への強制力や支配力(または依存心)として利用され、パワーの代替物に過ぎません。パワーを見失った男性は、お金や地位、目に見える外側のあらゆるものをフォースとして使い、外側を支配することで(しているつもりになり)埋め合わせます。



これが暴走した男性性ですが、それを解放できるのは「母性」です。母性とは男性性と女性性がひとつに融合され、完全性を取り戻した状態を指します。フォースに依存して生きている男性をねじ伏せようとしたり、説得しようとしたらどうなるでしょうか。火に油を注ぐだけです。



彼らが本当に欲しいものは「愛と許し」だからです。受け入れてもらえること、認めてもらえること、このままの自分でもいいのだと思えることです。暴君な男性には隙を見つけて、相手の懐に入っていくのが得策ですwなんでもいいから、ただ話を聞く。そうですか、そうなんですね、大変でしたね。。。



アドバイス的なことは何も言ってはいけません。相手に変わって欲しいと願ってもいけません。ただ聞くただ見るただ認める。そして、自分は自分を生きること。自分が自分を生きるエネルギーは必ず相手の魂に届きます。それがパワーの持つ凄さです。愛が不足した人を愛に溢れた人が救います。パワーを失った人をパワーに溢れた人が暖めます。私もそのようにして、与えられて救われて生きてきました。



糾弾したり、攻めたり、戦ったりしても、人は絶対に変わりませんし、救済もされません。それはフォースだからです。女性解放運動、女性を応援する活動、虐げられている女性を救う活動なるものは、その動機が全てです。女性が虐げられているのは暴力的な男性のせいだ、悪いのは男性だ、女性は被害者だーーそんな動機を隠し持っている限り、それは同じ暴力なのです。フォースを撒き散らすという同じ迷惑行為なのです。



表向きの行動とは裏腹に「私は男性(性)を憎んでいます。変わるべきは女性ではなく、加害者であるあなた方、男性であるのだ」そんな「存在のメッセージ」を発していることになるのです。それは決して「許しや愛」ではなく、怒りと悲しみに満ちたコントロール(支配)ではないでしょうか。このような戦いをずっと繰り返してきたのが、私たち人類ではないのでしょうか。



世界に蔓延している暴力的な男性性なるものは、パワーを失った女性性が生み出しているという不都合すぎる真実。原型にある物語(親子関係や家系を通じて継承されてきた意識の構造)に気が付かない限り、全く自覚がないまま、恋人や夫に対しても、そして、恐ろしいことに次世代を担う子どもたちに対しても、私たちは同じメッセージを発してしまうのです。


女性の皆様、私たちから先に許し、先に愛を与える存在になりませんか。宇宙が私たちを全面的に受け入れ許し、見守り続けているように、女神・ティアマトのように・・・水瓶座時代の不都合な真実です。


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