月の無限ループ
月については多重構造になっているため、一言では言い表せません。しかし、どうあれ、月は私たちに幻影を見せます。月は私たちに偽りの自分像に囚われるように働きかけるハニートラップです。
太陽の自分から逃げているからこそ、月が出てくるのです。太陽の自分は現実世界で打ち出していくものですから、自分に自信がなかったり、他者や社会や自分を直視することに恐れを感じていると、もれなく月が侵入してきます。すべての現実逃避=月意識なのです。
しかし、それを自我は決して認めないというパラドックス構造になっています。月のループに入り込むと、自我が崩壊しないために、益々、月に囚われます。必死の形相で月にしがみつきます。
たとえば、月双子座であれば、私は人より賢い、真実を知っているーと思うことで、またその自分像を保つことで、月を強化していきます。月山羊座であれば、私は社会で認められ、活躍できているーと思うことで、またそのような自分像をアピールし続けることで、月を強化していきます。
月意識の強い人と接していると、バイタルを吸い取られるのですぐにわかります。自分自身が言い訳をしていることや自己矛盾に気が付きたくないため、人から見られている自己像を保つために必死になります。若い時、私も月蠍座のループにどっぷりはまっていました。あなたと話しているとしんどいーーと言われたことがあります。今ならよくわかります。よくぞ言ってくれたと思います。
月のトラップが無限ループのように働いているのが現代人です。違います。そっちじゃないんです。誰に説明する必要のない、純粋に湧き上る喜び(太陽)に従うのです。そうしないと、やがて、生命力のすべてを月に吸い取られ、最後に何も残らない人生になります。月は巧妙に偽りの栄光を見せます。どうぞ、皆様、ご注意ください。
でも、月を憎まないでね。月には偉大な働きがあります。月があるから、地球体験ができます。成長していけます。月は解放されたがっています。本当の位置に戻してほしいのです。