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冥王星水瓶座入り〜風の知性から生まれる友愛を胸に
いよいよ11月20日に冥王星が水瓶座に入ります。冥王星がサインを変える時、それは大きな変化・変容のタイミングを意味します。しかも、山羊座から水瓶座への変化はタイムラインをシフトするくらいの巨大な変化です。なぜなら、土星までの物質世界を飛び出し、エネルギー的で霊的な世界のはじまりを意味しているからです。
月から土星までの世界と天王星以降の世界は別次元です。水瓶座は不動サインなので、その変化はじっくりゆっくり進むだろうーーとも言われます。でも、私は全く異なる解釈と体感を持っています。確かに冥王星は時間をかけて変化を促していくため、真に水瓶座的な社会の実現にはまだ時間がかかるでしょう。世の中に本当の水瓶座的な価値観が根付くのは、次に土星が水瓶座に入る時ーー2050年あたりではないかと思います。
しかし、山羊座から水瓶座へ向かうための一つ一つの変化は、これまでにないくらいのスピード感で進むと思います。具体的には、フリーエネルギーをはじめとしたあらゆる技術革新、局所的に多発するであろう社会構造や地方自治の崩壊と再生、個々人の意識の抜本的変容です。
さあ、自分自身という操縦席にしっかり座りましたか?シートベルトは締めましたか?準備はOKですか?ーーそんな星の言葉をバシバシと感じます。冥王星は必ず一つ前のサインを崩壊させてから(崩壊させながら)、次のサインに移ります。この破壊と崩壊のエネルギーの大きさが、そのまま再生エネルギーの大きさと比例することになります。だからこそ、崩壊を恐れる必要はありません。(ばっちこい。大丈夫!)
一度壊れて更地になる→より進化したものが生まれる
どの時代においても、この循環を繰り返しています。だからこそ、善悪も優劣も存在せず、ただプロセスと体験があるだけです。山羊座的構造の中にも善なるものと悪なるものが存在していたし、これからはじまる水瓶座的構造も同じくです。
今、私たちが希望を見出している<水瓶座的理想>が、20年後には魚座的価値観にとって変わっていく。今、善なるもの・未来への希望に見えているものがやがては「古くてもはや機能しないもの」となり、より良い次世代へ向かうための「燃料と叩き台」に変化していく。
山羊座的社会構造・山羊座的価値観の崩壊ーーまさに今、私たちはそれを目撃しています。米国大統領選・兵庫県知事選に象徴されるように、支配構造とそれに追随する既得権益層ーーそんなピラミット型システムに支えられた社会構造と価値観が、あっという間にガラガラと崩壊をはじめました。そのスピード感と圧倒的威力に私自身も驚いています。冥王星の凄さです。
もう上下関係から生まれる支配構造や個の力を奪うコントロールとはオサラバです。私たちは民意の力を取り戻し、さらには個々の尊厳と自由意志を取り戻せるだけの段階に入っています。(長かったw本当にお別れする時がやってきたのですね・・・心底、感慨深いですし、歴史的ターニングポイントです)
これまでの権力が牛耳る社会に辟易していた人たちからしたら、願ってもない変化の時がやってきました。私もその一人です。でも、ここで肝に銘じておくべきことは「過去の全ての出来事を否定しない、誰も何も憎まない」ことです。学び多き苦しき時代よ、ありがとう。お世話になった冥王星山羊座時代に感謝を・・・
ご縁あって、私の発信を読んでくださる皆様に、一人残らず幸せに生きてほしい。だからこそ、今ここで、去り行く古き時代の中に憎しみや苦しみは置いていきましょう。恐れと分離の意識は手放してから旅立ちましょう。新しい時代において、それは重たい重たい足枷になるからです。
全てを善と悪ーー二元論に帰結させないこと。どちらが正しくどちらが間違いということはありません。善悪は自我が作り出す概念です。天王星に守護された水瓶座的時代においては、二項対立を超えて新しいステージに入る(第三の視点を獲得する)ことに意義があります。
権力の傘下に入り、その恩恵を享受して生きていくことが必ずしも悪ではありません。公明正大に正義の下に生きることが必ずしも善ではありません。それぞれにそうしなくてはならなかった背景があります。そして、誰しもが生命として生きていくために最善の選択をしていただけです。
私は権威主義や狡猾な人たちが好きではありません(というか、嫌いですw)でも、理解はできますし、やっぱり理解したいです。与党に代表される権力の中枢だってそうです。米国に逆らうことはできない、逆らうと日本の平和が維持できないーーそんな考えがその根底に存在していることは明らかです。
再び、戦争の惨禍に巻き込まれるくらいなら、あるいは国民や家族を苦難に陥れるくらいなら、正義に生きることなんて捨てて、お上に従いうまくやるしかないーーそれは彼らの大いなる愛です。不正を嫌う人にとっての愛と同じ。重さは全く同じです。
地と水のサイン(物質と感情)が強かった時代が終わり、これからは大きな天体が全て風と火(知性と情熱)のサインに移動していきます。風の理解と水の理解は全く違います。水の理解は感情的な共感(同情や憐憫)ですが、風の理解は知性を伴う理解・エンパシーです。
自分とは異なる価値観や考え方を持つ他者を否定せずに心を開き、相手が何を大事にしているのか、どう感じているのか、その背景にあるものを積極的に想像して理解する力ーー同じ人間としての敬意を持ち、異なる相手に歩み寄ろうとする知性。これが水瓶座的友愛だと思います。
善悪や損得、感情論で繋がるのではなく、新しい理想で繋がる。一人一人は自立した存在であり、それぞれが独りでまっすぐに地球の上に立ちながら、真実と理想で共鳴して繋がる。感情的な好き嫌いという単なる感情レベルの共振を超えて、一段高い視点<知性と叡智と人類愛>の理解によって繋がる。
これは難しいことだと思います。私だって、自分と異なる価値観を反射的に「悪」だと思いたくなるし、自分が大切にしている価値観と相容れない生き方をしている人に、いとも簡単に反感や敵意を持ったりします。
それに、好き嫌いという感情は簡単に反転しますよね。昨日まで親友だった相手を今日は敵とみなすこともできる。次の瞬間、最愛のパートナーを最大に憎むこともできる。そんな危ういものが感情を軸とした繋がりです。
善悪だって同じです。自分と異なる考えを持つ人を悪だとみなす。それが人間の本能(脳の構造)でもあります。でも、苦しくても(超苦しいけれどもw)真正面から自分自身の闇に向き合いたいです。そこを超えていくことが水瓶座時代のはじまりだから・・・
みんな同じ人類、みんな同じ仲間。根底に全ての生命への尊敬と友愛を持って、それぞれが自分の理想に向かって進む。衝突や違いを愛に変えていく。全てを前に進むエネルギーに変えていく。
感情レベルの繋がり、情の繋がりは損得感情と直結しています。自分にとってメリットがあれば「親しみと情愛を注ぎ、素晴らしい人」とみなす。自分にとって異分子でありメリットがなければ「敵対視して、素晴らしくない人」だとみなす。情なるものに主導権を与えている限り、しがらみが生まれ、個々の自立が難しくなります。
水瓶座の自由・平等・博愛は自立に支えられてこそ実現します。個々の自立が前提です。だからこそ、地(物質的保証)と水(情)を超えて、風(叡智と人類愛)と火(生命力・情熱・霊性)へとシフトしなくてはならない。
前回、冥王星が水瓶座に位置していたのは<1778年1月から1797年4月の約21年間>です。その直前の1775年にはアメリカ独立戦争が始まり、翌1776年にはイギリス植民地支配からの独立宣言が 出されています。自由・平等・幸福の追求など基本的人権を勝ち取る戦いでした。
また、1760年代には世界で最初の産業革命(工業化)がイギリスで展開されました。それによって複層的な技術革新とシステム改革が起こり、黒人奴隷が解放されました。そして起こったのがフランス革命です。(1789年7月ー1795年8月)法の下の平等・経済的自由・私的所有・人民主権・人権保障などを勝ち取りました。
250年前の冥王星水瓶座期間においても全く同じことが展開されていました。歴史は繰り返すーー見事に現在の状況と同じではありませんか。自由・平等・主権を求めて戦った歴史。私たち個々人の生命としての尊厳を取り戻すための戦いが繰り広げられていました。
先人たちの苦労があっての今、それによる恩恵は大きいでしょう。でも、それで本当に人類は自由・平等・博愛を手に入れることができたでしょうか。いいえ、できていません。未だ戦いは続き、真の主権も手に入れていません。私たちはその後も「見えない鎖に繋がれた奴隷に等しい存在」でした。それはなぜか。250年前、冥王星はまだ発見されていなかったからです。
占星術では「天体は発見されてからはじめて、その天体の力を使うことができる」とされています。実際にその通りです。私たちは今、冥王星の力を使うことができる時代を生きています。冥王星は物質性を超えた霊的な星です。250年前は冥王星の力は物質次元でしか作用しなかった。だからこそ、本当の自由・平等・博愛を手に入れることはできなかったのです。
でも、今は違います。小さな自我や物質世界を超えて、霊的な次元で、魂の次元で、エネルギーの次元で「水瓶座冥王星を使う」ことができます。そのために必要なこと、向き合うべきことを、私たちはすでに知っています。勇気、情熱、真実、知性と友愛、航海図・・・必要なアイテムは全て揃いました。
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250年前に冥王星が水瓶座に入った時のチャートです。冥王星が最終的にイングレスした時のエネルギーは次に同じ配置がやってくるまでの間の象徴・引き継がれた課題とも取れます。(複数のホロスコープサイトにより誤差が出たため)ハウスまでは正確かどうかわかりません。
アセンダントは魚座、太陽は水瓶座、月は山羊座、ヘッドは蟹座です。この時、時代は魚座のエネルギーを必要としており、その方向へと向かいました。魚座=虐げられてきた者の救済=奴隷解放と全ての存在を救い上げるための慈悲です。そして、目指すべき方向性は蟹座=個が守られることです。
権力を持つ者や支配層は水瓶座的=技術革新・産業革命、新しいシステムの構築(雇用主と労働者、資本主義)を成し遂げ、庶民は山羊座的=経済的保障、基本的生存権の自由を保障してもらうための参政権、所有権を求めました。それでもアセンダントルーラー海王星が乙女座にあるため、権利と義務、責任と奉仕の領域において、パワーバランスの欠如といい加減さや曖昧さが社会の中で広がっていたのではないでしょうか。
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こちらは今回の冥王星水瓶座入りのチャートです。アセンダント蠍座、太陽蠍座、月蟹座、ヘッドは牡羊座です。時代は蠍座(深い変容、崩壊からの再生、真実に至る力、蘇り、深い結びつき等)のエネルギーを必要としており、その方向へと進みます。権力や体制は蠍座(不屈の精神、死と再生、諦めない強靭さなど)を体現し、国民・民意は蟹座(個の尊厳を取り戻す、身近なコミュニティを機能させること、地方自治や互助会的な仲間の重要性、感情面のクリア、精神的自立など)を目指していくでしょう。
アセンダントルーラー冥王星は水瓶座3ハウス。情報の扱い方や情報媒体の変化(大手メディアから違うものへの移行)が起こるでしょう。大衆の目覚めによるマスメディアの衰退によって、私たちの生活や意識そのものが変化していく可能性が示唆されます。また、交通や流通における新しいものが生まれていき、コミュニケーション手段にも変化がありそうです。人から人へと伝わる情報、繋がりが大きな変化の鍵となりそうです。
そして、重要なヘッド牡羊座です。私たちは運命(時代やシステム)に負けていてはならないということ。魚座は運命に従うサインですが、次の牡羊座は自ら勝ち取るサイン、必要あらば命懸けで戦うサインです。いよいよ始まる冥王星水瓶座の時代。それは自動的に成就するものではありません。私たち一人一人が、自らの理想を実現するために、真の自由と尊厳を取り戻すために、自発的にそれを勝ち取りにいくしかありません。
⭐️ここからは追記です
冥王星水瓶座入り直前の11月17日ーー降って湧いたような兵庫県知事選でした。今年の夏、一斉に「斎藤パワハラ、辞職せよ」の報道が流れ、それまでの業績や人柄を知る県民は疑問を感じました。だからこそ、痛々しいまでに追い詰められた斎藤知事一人を見捨てることなんてできなかった。県民は突然に我が身に降りかかってきた責任の重さを自覚し、必死で調べて向き合いました。その結果、明らかな偏向報道だという理解に至った有権者が100万人を超えたのです。それがあの選挙結果です。
私も止むに止まれず、夫や家族を説得して、共に期日前投票に行きました。普段は決してやらないような「小さな選挙活動」をする人があちこちで続出しました。選挙が告知されてからというもの、兵庫県内は本当にすごい熱気でむせかえるほどだったのです。価値観や主義主張が違っても、ああ、みんな仲間なんだーーと感動しました。はじめは到底、組織票に勝てるはずがないと思いました。80万票とも90万票とも言われる組織票です。
でも、誰に強制されるわけでもなく、みんながそれぞれに本気を出しました。群れるわけではない、でも目と目でわかる。エネルギーが共鳴し合って震え、選挙期間は何度も「兵庫県民でよかった」と思いました。今回の騒動があって、オール兵庫という言葉を初めて実感しました。それまでは綺麗事だと思っていました。何がオール兵庫だとw
あの状況の中で斎藤知事がたった一人で須磨駅に立っていたこと、その凄まじい勇気に震えました。破壊からの再生、民意が権力に勝てること、本気で関わることの凄さ、みんな人間同士で仲間なのだということ・・・本当に本当に感動しました。きっと、冥王星はこのようにして、破壊の後にとんでもない感動をつれてくるのだと思います。そう、誰の上にも冥王星は輝く。
私たちは一人ではないです。私も一人ではありませんでした。(ということに気づきました)群れる必要なんてないのです。群れなくてもちゃんと繋がっています。みんなで共に新しい時代を作っていきましょうね。