<働き方改革Q&A>女性の労働参画研究でノーベル賞!ゆりりんはどう思う?
(写真)ローゼル@夕散歩。来年、これを育てたい。
<働き方改革Q&A>
Q 女性の労働参画などに関する研究で
ノーベル経済学賞の受賞が決まった
米ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授の指摘について、
ゆりりんはどう思う?
A 働き方改革のゆりりんです。
海外から日本の問題点を指摘を受けた点は、
大きな一歩に繋がると思っています。
危機感の強い事業主であれば、
「やばい。」
と思うからです。
もっと日本の外に目を向けたほうがいいです。
内向きでは進歩がありません。
さて、
ゴールディン教授による指摘をまとめました。
1.日本は育児休暇に関して世界で最も寛大な政策を持っているが、
職場が急速な社会の変化に追いつけていないのです。
2.彼女たち(日本人女性)は男性のような正規雇用や終身雇用される仕事には就いておらず、昇進の機会もない。
3.親になることは男女間の賃金格差につながることが分かった。
「motherhood penalty(母親ペナルティ)」
以下、ゆりりんの意見です。
1.について。
育児休業・育児休暇制度に関しては、
以下の厚労省HPをご覧ください。
mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000135090_00001.html
男性育休については、
前例を作っていく男性たちに期待しています。
「男が育休取って何するんだ。」
という価値観の50代以降の男性たちが今の管理職です。
「そうか、男も育休取る時代なのか。」
と私の以前の職場の男性管理職が頭を抱えていたのを
思い出しましたが、
今まさに私もその手続きをしていますが、
事業主の価値観ひとつです。
女性育休についても言えることですが、
「休んでもいいけど復帰するとき席がないよ問題」
「復帰したら責任ある仕事から外された問題」
「出産・育児を理由に休みたい問題」
これらの解決策としては、
事業拡大する。
100%休ませない。
働きがいのある職場づくりをする。
これらに尽きます。
そもそも1年も休業(できるほど給付が手厚いのですが)するから、
家事(子育て含む)役割が女性に固定するとも言われています。
あと、
私は型から入ることは賛成です。
でも残念なことに、それが体裁を整えることに終わっていることです、
日本の場合。
2.について。
そもそも日本の女性(一部のひとと医療・福祉関連を除く)は、
家計の補助としての仕事しかないといっても過言ではありません。
せめて、同一労働同一条件の実現が喫緊の課題です。
オランダも非正規雇用の国ですが、
同一労働同一条件の実現もあり、
積極的にワークライフバランスを選択しています。
3.について。
賃金格差があるということが、
ジェンダー不平等なのです。
2023年のジェンダーギャップ指数
(「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野)は、
日本は125位/146カ国。
ちなみに韓国105位。
日本は、「経済」「政治」分野が低く、
意思決定の場に女性がいないことを表しています。
喫緊の課題でもある人手不足問題も、
もっと女性の潜在能力を発揮できれば
解決すると私は思っています。
<まとめ>
今回の次世代を生み育てることが、
男女間の賃金格差を招いているとの指摘は、
逆にいうと、
その賃金格差を招かないような
少子化対策が必要であるということです。
あと、
生まれてきた女子に自律した人生を送るよう
しっかりと期待して大学(大学院)教育まで
手厚く保障することです。
これらが大事です。
もっと思うところはあるのですが、
今の想いを言葉にしてみました。
また、どこかで続きます。
ゆりりん社会保険労務士事務所
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西垣裕里(ゆりりん)
特定社会保険労務士
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精神保健福祉士
年金アドバイザー
認定ラフターヨガコーチングコーチ
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