<働き方改革Q&A>「年収の壁・支援強化パッケージ」にモヤモヤする。
(写真)夏に育てたピーマンを鉢上げした。なんと多年草とのこと。わき目がどんどん育ってます。葉がおいしいのだ。
<働き方改革Q&A>
Q 「年収の壁・支援強化パッケージ」が出たけど、
なんかモヤモヤするよ。
A 働き方改革のゆりりんです。
こちらがその「年収の壁・支援強化パッケージ」
厚労省HP特設サイトです。
いわゆる「年収の壁」への対応|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
このモヤモヤをあえて言葉にしてみます。
もっとあれば、
メールでご意見下さい。
モヤモヤその1
「社会保険(厚生年金保険+健康保険)に加入して保険料を支払うと手取りも減るけれど、老齢厚生年金や傷病手当金など反対給付もあるよ。手当で補う必要ある?」
(ゆりりんコメント)
反対給付の説明が足りない。
障害厚生年金というのも忘れてはいけませんね。
社会保険に関しては、
こちらもお読みください。
<社会保険Q&A>社会保険ってなに?|西垣裕里(ゆりりん社会保険労務士・行政書士事務所) (note.com)
モヤモヤその2
「年収の壁を前に就労制限しているパートタイマーは、
16%弱(配偶者有無・男女不問合計、
配偶者有女性で20%強。)らしいよ。
その他は、他の事情があるってことでしょ。
その無償労働のお陰で
男性がフルタイムで働けているんじゃない?」
(ゆりりんコメント)
同一労働同一条件の実現がまず先です。
モヤモヤその3
「年収の壁があるからこれ以上働きたくない人がいるように、
これ以上働かせたくない会社があるからねえ。」
(ゆりりんコメント)
こういう会社が新設助成金に飛びつくと、労務管理が複雑になる仕組みになっています。政府はそのつもりはなかったとはおもうのですが。
モヤモヤその4
「そもそも年収の壁ありきじゃねえ?」
(ゆりりんコメント)
ベルリンの壁も崩壊したのだから、きっと年収の壁も崩壊するよ、いつかきっと。
モヤモヤその5
「そもそも非正規雇用者が増えすぎ。」
(ゆりりんコメント)
企業にとって都合のいい非正規雇用者が
増えすぎたこの問題を解決する必要あります。
ジャニーズ問題で表に出てきた「ビジネスと人権」問題ですが、
コスト削減の裏に人権侵害ありです。
モヤモヤその6
「配偶者手当や家族手当って結婚前提じゃん。生涯未婚率が男性25%、女性16%(2022年、厚労省)の時代なのに。」
(ゆりりんコメント)
現在の日本の社会福祉制度は、単身者を前提としていません。「家族単位」から「個人単位」への制度改革が必要です。
モヤモヤその7
「そもそも第3号被保険者は今だって優遇されているのに。」
(ゆりりんコメント)
原則:保険料負担
例外:扶養者の年収に応じて免除
これくらいしないと国民の不満の偏りはなくせません。
国民の不満のばらつきをなくす努力をするのが政府の役割です。
<まとめ>
キャリアアップ助成金(雇用関係助成金)を拡張した、
ひとり最大50万円の助成金もできました。
「社会保険適用促進手当(社保控除分訳5%)」を支給し、
手取りを保障する事業者に対して、
実質、国がその社会保険料を肩代わりする制度です。
ただし、要件がまだまだあり、
正社員化コースでキャリアアップを図った方が、
簡単かつ事業発展につながるのではと思っています。
新設助成金の詳細が分かり次第、
お伝えします。
またこの手当は、
社会保険料を算定する基礎からは除外ですが、
その他労働保険料や税金については、含まれます。
最後に、
どうしても会社も働く側もお金の話になるのですが、
社会保険に加入して家族の扶養から離れると、
働く側はエンパワーします。
潜在能力の発揮です。
このパワーを活かしてほしいのです。
ゆりりん社会保険労務士事務所
ゆりりん行政書士事務所
西垣裕里(ゆりりん)
特定社会保険労務士
特定行政書士
精神保健福祉士
年金アドバイザー
認定ラフターヨガコーチングコーチ
<お知らせ1>雇用関係助成金
計画・実行・申請まで
しっかりと関わります。
<お知らせ2>就業規則
法改正情報の反映のみならず、
働きやすい職場環境づくりに
変更手続きは欠かせません。
<お知らせ3>相談・問題提起
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