絵本「かぜは どこへいくの」
「ほんとに ぐるぐる ぐるぐる、つづいて いくんだね。」
絵本「かぜは どこへいくの」
シャーロット=ゾロトウ さく
ハワード=ノッツ え
まつおか きょうこ やく
偕成社1981
ゆりりんの息抜きえほん2023
(働き方改革 のゆりりんが、
息抜きに読んだえほんなどから
あれこれ思ったことを書いています。)
*落合恵子著「絵本屋の日曜日」岩波書店2006より
「親子という人間関係につまづいたら」が気になって読んでみた。
「なんでなんで言ってないで、そういうものだ。」
とよく言われたものだ親に、子どものころ。
この絵本の中の親子は、
なんてほほえましいのだろうか。
しかも、
終わりが始まりであることを
教えている。
終わりではないのだよ、
始まるのだよ。
だから、
終わることを怖れることもないのだよ。
すべてがぐるぐるつながっているから、
終わることが寂しくないのだよ。
そんなことを
語り合える親子って
いいなあ。
なかなかいないから、
絵本になったのだね。
いいんです。
そのために絵本があるのです。
(あらすじ)
「どうして、ひるは おしまいになって しまうの?」
おとこのこは、疑問なことでいっぱい。
そこにおかあさんが、
「よるが はじめられるようによ。」
と終わりが始まりであることを
おしえます。
「かぜは やんだら どこにいくの」
「じゃあ、ふゆのおわりは。」
おとこのこの不思議に
おかあさんが、その都度応える
おとこのこが眠る前の親子のひとときの絵本。