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1対1の関係性づくりが教室全体の空気を変える。のだと思う

※沖縄大学キャリアデザイン論(第10回)を終えてのひとりふりかえり

前回わたしが講師を担当させてもらったのは10月なので2ヶ月前。その時はオンラインの授業だったな。以前のふりかえりはこちら↓


今回は、今までと緊張の度合いが違っていて、私としてはドキドキの授業。なぜかというと、前回の中間発表で受講生のスタンスがグサグサ伝わって来たから。
チームで活動する時の基盤づくりをはじめっからやらないといけないな、と思ったし、逆にお互いへの関心を向け合うと、魅力が詰まったそれぞれのエネルギーが相乗効果を生むだろうなと感じた。だから、今回は特に大切な時間。

というわけで、今回のふりかえりはいつもより長めでございます…お付き合いください!


【授業準備】わたし自身の、やりたいけどやってなかったこと実践から。

中間発表後、居ても立っても居られなくなって、審査員となる企業さんのコメント後にマイクを握らせてもらいました。
そこでみんなに伝えたことは、

・この授業をどう活かしたいか?
・大学生って肩書きある授業だと、普段はできないこと(会いたい人に会えたり、行きたい場所に行けたり)ができちゃう可能性大だよ
・SDGsとか、社会課題とかも大事だけど、自分の興味あることや日頃考えてる身近なことをやっちゃっていいよ。自分の気持ちがノッてできることに取り組もう。

特に「やらされ感」「気持ちが乗らないけど、それっぽいからこのテーマ」みたいな部分を感じてしまって、もったいなぁーーーーいー!!!!と思ったのです。

ただ、それを学生に伝えるだけでは、老害っぽく聴こえて何も受け取ってもらえずだろうなぁ〜と思うので、いつもの私の戦略を。
「楽しそうな私の背中を見よ!」と言わんばかりの、私がノリノリで授業に取り組むというスタイル。

なので、まず今回の授業準備にやったことは、私のテンションを上げること。私がやりたかったけど、まだやっていなかったことの実践。
みんなへ向けて伝えたことを、私自身に向けてみたというわけです。

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美容室に行って、古着買ったよ。
¥15,000+¥3,850=¥18,850
結果、見た目がチャラくなったよw
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※もちろん授業準備も、、、!授業の目的や流れは以下の感じでまとめました。

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チームになる前に必要なこと

対面授業となって3回、チーム全員と顔を合わせたことのない人も多い中での協働はかなり難しい。今回授業は心理的安全性を高めるための関係性づくりに特化することを選択。
授業も後半に差し掛かっているため、通常だと企画づくりに時間を割いてもらうのだけれど、話し合うことに緊張感が張り詰めていると言いたいことも言えずに終わっちゃうので、まずは対話の基盤から。

“ここにいること”をノンジャッジで楽しめるように

学生数が約120名の授業。教室内で全員が対面になったとはいえ、この教室内にどんな人がいて、何を考えていて、自分との共通点があるのかないのかも分からない。これじゃ、確かに相手との距離が縮まるはずないよな、、、と。
まずは、自分が「ここにいる」ことを表現したり、同じ空間で学ぶ仲間のことを全体感として掴むことから。匿名だって、この教室にこんな人がいるんだな、と感じられるだけで少し安心することってあると思うから。

・教室内にいるみんなを知る5つの質問
Q1.今の集中度、気持ち
Q2.バイトしてる?何してる?
Q3.昨日の夕食
Q4.最近聴いている音楽
Q5.卒業後どうする?

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30〜60%が多い印象。
眠い!というコメントがたくさんあって、疲れが溜まった身体で授業受けているんだなぁと分かる。

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やってない人もチラホラ。飲食店が多いけど、ニトリとかスポーツ店とかもいて、日頃お客さんとして利用しているお店でお世話になっているはずなぁと。勉強しながらお仕事もお疲れ様です!

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焼肉、牛丼、寿司、カレー、ピザ、マックにそばetc...なかなかガッツリなメニューが並んでいる。

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HIPHOPやj-popが多い印象もありつつ、アーティストや曲名を書いてくれている人もたくさんいて、年代もジャンルもバラバラなこの全体感がたまらなく素敵。これはサントラつくらねば、、、!

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未定、就職、フリーター、お金持ちになる、うまく生きる、店長、起業、仕事する、宅配、何もしたくないetc...
この先の道をハッキリくっきり見ている人もいれば、ぼんやり見ている人もいたり、流れに身を任せているひともいたり。
書いていることの背景にどんな人生があって、一人一人は自分の「生きる」や「働く」をどう考えているのだろう…と気になるものばかり。
本当は、この付箋紙だけで1日語りたい。

★ゆりりんが気になったのでまとめてみたよ!★
--- 沖大メンバーMUSICリスト ---
#ジャンル
HIPHOP /J-Pop /洋楽(1980年代)/R&B/演歌/EDM/邦ロック/アニソン/K-POP
#アーティスト
back number(水平線)/あいみょん(ハート)/リトルグリーンモンスター/A which(GILA GILA)/春野/優里(ベテルギウス)/乃木坂46/Mrs.Green Apple(クダリ)/エヴァンゲリオン(サントラ)/尾崎豊/BGM集/MC Tyson/girls planet 999/femme fatale/TENSONG/Suchmos/拝啓、少年よ/B's(イチブトゼンブ)/X JAPAN/釈迦坊主/My Hair is Bad/奥田民生(さすらい)/Gucci Prince(FXXKED UP)/唾奇/MuKuRo/JESSIA/Nissy/ONE OK ROCK/MONGOL800/LDH/Perfume/OH MY GIRL/星街すいせい/スピッツ/Ed sheeran/平井大/BEGIN/Sound's Deli/欅坂46/クリス・ブラウン/YOASOBI/神聖かまってちゃん/ZORN/JJJ/SUMMIT/XXXTENTACION/清水翔太/創聖のアクエリオン/Y(※ アーティスト名か曲名な分からず)
#曲名
This Is Me/月光/Rendezous/アンパンマンのマーチ/名前の無い歌/ジョジョのオープニング/なんでもないよ


「わたしとあなた」の対話からはじめる

チームとはいっても一人一人の「ひと」の集まりなので、基本は1対1。だから全員でのディスカッションの前に、ペア対話を重ねます。
その前に少しだけ講義っぽいこともインプット。こんなことを意識しつつ、傾聴とか問いを大事に対話してみよう、という提案。

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・わたしとあなたのことをおしゃべり
問1.みんなの回答をみて思ったこと
問2.この世界の誰とでもディナーに行けるとしたら、誰を誘いたいか?
問3.「〇〇な人」がいるチームにおいて、どんなことに意識してコミュニケーションを取ると良いか?(80歳のおばー、5歳児、外国人、妊娠6週の妊婦、失恋して何にも身が入らない人)

「ディナーに誰を誘う?」という話では、それぞれの趣味嗜好や恋愛対象、尊敬するポイントなど価値観に繋がる話も出ていて、その人のことを知るきっかけになっていたかな。

「〇〇な人」の話は、みんながチームメンバーとの関わりを考えるための材料。今後チームで活動する中で、見た目では元気そうだけど何か辛い出来事があった人もいるかもしれないし、生理中でだるい人もいるかもしれないし、言葉数多くないけどたくさんのアイデアを持っている人もいるかもしれない。
協働する上で、相手の状況や背景に寄り添うことはとっても大切だと思うので、こんなことをしてみました。

やってみるまでは、「さっきまで携帯触りまくってるし、大丈夫か、、、?」という不安も少しあったけど、私が直接話をしに行く時にコミュニケーションを放棄する人は1人もいなかったので、話すことが嫌いではないだろうと信じて。

すると、えっ、思ってたより話せるジャーン。という展開。やる気ないわけじゃ無い、乗ってくれると信じて振ってみるとこんなことが起きるのか、と気付かされた。
もちろん全員がノリノリで話すわけじゃないけど、こっちがビビってるだけで話振ってみたらちゃんと返ってくるんだよね。


お互いの特性を理解した上でのグランドルールづくり

ただルールを作っても意味がないから。まずはお互いのことを知ることから、ということで、自分の優位な感覚について考えてみたり、思考や感情をどんなふうに表現することが心地よいか共有してもらう時間から。

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言いたいことがまとまらないけど、話すことはできる人。書いたら意見出せるけど、話すことに苦手意識がある人。紙にペンで書くとなんか変に意識して書けないけど、スマホに打ち込むならすらすら書ける人。言葉は出てこないけど、イラストや図ならイメージを共有できる人、、、

異なる人同士の集まりでチームになれって、実はかなり高度なことだと思う。だから、お互いの得意や苦手を少し分かち合った上で、必要だから基本で使用する共通言語を統一したり、ルールを決めておこう。もしかしたら、今後みんなの状況が変わったり、ルールが適切でないことに気づくかもしれないから、その時は変化することもありだよね。でも、大切にしてほしいのは「チームメンバー全員で協働する」ことを諦めないこと。
そこへの努力が辛くなったら、いつでも私に相談してほしい。


次回授業へのバトン

新光産業の池田さんの授業、いろんな意図・背景を持って授業をつくっているから、みんなにもまずは「やってみよう」の精神で楽しんでほしいなと思う。沖大生向けに実践型にしてくるはずな〜、本当は伝えたいこといっぱいだろうな〜、企画づくりの時間確保も捨てがたいけど、ここでチームを硬くすること大事だよな、などなど、立ち話したことを思い出す。
スキルやマインド、なぜこんなワークをさせたのか?考えた上で、なんでも質問して見ると良いよ!

サポートしていただくと、やる気が爆発します!(笑)甘いものを食べながら、言語化頑張りますので、応援してもらえると大喜びです✌︎('ω'✌︎ )