2019年Xデザイン学校ベーシックコース #01

昨年のビギナーコースに続き、さらに学びを続けるべく今年はベーシックコースを受けることにしました。
ビギナー受講中は殆どブログが書けなかったので、今回はとにかくアウトプットを心がけようと思います。

ビギナーコース振り返り

最初に、軽くビギナーコースを振り返ってみます。
2週に一度、2.5時間を全10回。

UX概論
ビジネスモデルキャンバス
エスノグラフィックインタビュー
上位下位関係分析
ペルソナ/シナリオ
構造化シナリオ


コースを受けたことで、「自分の立つ場所とアンテナが変わったな」と思います。
「欲しい」と思う情報が変わりましたし、「やりたい」と思うことが変わりました。

仕事上では、ビジネス側の人や役員/事業部長といった立場の方と話せるようになったことが大きな変化でした。
加えて、「やること/行動」と「やりかた/手段」を分けて考えられるようになったことは大きいですね。
これは、構造化シナリオを体験したおかげ。

「今まで見えなかったことが見える範囲に入ってきてくれた・見方が変わった」ということだと思っています。
そのぶん課題や危機感も、向き合うのがエグいものが増えましたけれども笑

いま一番の課題は、「言語化」。
気づいている課題、思っていること、考えていること、伝えたいと思っていることが、「伝わる言葉」にできない。
このもどかしさ、苦しさ。
本当に突破したい。

さらに見えるものを増やして、やりたいことをやれるようになるために、ベーシックコースで自分を発達させていきたいと思っています。
そして、言語化できるようになる! 

 
いよいよベーシックコース


人見知りフィールド全開で、ド緊張しながら座ってました。だいぶ省エネでした、反省です。
 

まずはオープニングとして、コースのベースとなるお話。
 
その中で、自分が今働く中ですごく感じている「組織の問題」について、先生の言及があって。

新しいことを取り入れられる土壌となっているか。
新しい考えを持った人間がいても、それを批評できなければ「存在できない」。

改めて「ですよねー…」と思うところもありつつ、
今までの日本は「積み上げ式」であったと思うんです。
キャリアも、考え方も、過去の経験が今を強め、価値観を構成し、それに基づいて判断する。
積み上げるから、だんだん強固なものになる。

反面、どんどん変えづらくなるし、「自分の過去にないものは、存在しないもの」になってしまうリスクがある。
存在しないものは認められないし、知らない言葉は理解できない。

企業の制度もそう。
副業を認めたがらない、死ぬほどの混雑と事故る電車での通勤を強いる一斉出社システム、勤務時間での評価。
それこそ、日本全国10連休ですってしてしまう。
過去=工場式=モノづくり日本だった頃の考え方から抜け出せていないのだなあ、と感じます。


 
世界は変わり続けていて、スピードも上がってきていて、その中で過去に取り残されず生きていくには、
常に「捉われない」。
ニュートラルでいること。

手に持っているものを、常に新しいものを持てるように捨てられること。
凝り固まらず、
何か手の中に持っていなくても、生きていける知恵を持っていること。

あんなにも全盛だったflashがなくなったことを思うと、技術ではなくて「新しい技術を身に着けられる」ことが身についている方が大事だなとわかる。

書いていたら、禅のような感じがしてきたぞ…。


ゲームチェンジとサービスデザイン


休憩を挟んで、ゲームチェンジとサービスデザインの講義へ。
冒頭で、「ワークショップで必要になるので、この講義までで議論を深めたいと感じたことを2点書き出すように」とタスクが与えられました。
 
気合いを入れたものの、講義のインプット量が凄くて(本当に、浴びるよう)、
そこに脳のメモリが全部持っていかれました。
受け止めるだけで大変!
結果、「えーっと?どう書いたらいいんだっけ?あー時間内に書かなきゃ!」となりながら、とにかく書き出したポストイットをちらっと見た先生にチクリと言われる…凹。


かつて企業時価総額ランキング上位には、モノづくり日本を代表する企業が常連だったのに、facebook、iOS(Apple)やAndroid(google)、Amazonに。
ここまで勢力図がすっかり変わってしまうような時代になった。

企業は、今の時代に合うよう変わる必要性に迫られている。
そしてユーザーは、スマホの中にそれぞれの世界を構築するようになり、肩書きや年齢で区別できるような存在ではなくなった。

アプリは生活や状況に合わせて入れ替えるし、スマホの中身は変わり続ける。
その中で使い続けてもらうためには、変わるユーザーに合わせて、サービスも変わっていかなきゃいけない。
「何がユーザーにささるのか?」を考え続けなければ、スッと離れられてしまう。

AmazonがAmazonDashやAmazonGOなどを登場させたのは、「人間中心(≠HCD)」にしているから、とのこと。
彼らは、絶対的にユーザーにささるポイントを捉えていて、それを叶える手段を考え続けている。

「人間中心」という考え方、もっと知りたいと思いました。


ワークショップ

再度の休憩を経て、最後はワークショップ、「アンカンファレンス式ディスカッション」。
それぞれが書き出したポストイットをグルーピングし、ラベルづけ=トピックスを洗い出す。
興味のあるトピックを選んで別れ、それぞれ議論し結果を発表するというものでした。

私は、「人間中心」を選びました。

女性8名のグループ。みなさん初対面でしたけれど、ポストイットに意見を書き出したり、A4の紙に書いてみたり、見える化しながらのディスカッションは、だんだんと深めていくことができました。
素晴らしい!

「人間中心とは何か?」

私たちは、「ひと=生活そのもの」ではないかと考えました。
それぞれが、「こういうことをしたいからこのサービスを使う、こういう一日を過ごすためにこれを買う」といったように、日々の生活を組み立てているから。

生活に伴う様々なユーザーの困難を解決する=価値(お金を払いたくなるポイント)が生まれる。

ユーザーの困難を見つけるために、人を知る必要がある。
人を「言葉からでなく(言葉は繕えるし、正しく言語化できているかも不確実!)、そのままを知る」には、データがとても有効(≠全て)。
あくまでユーザーを理解した上で、フィットするテクノロジーをサービスとして提供する…

それが「人間中心」という結論に至りました。


先生に頂いた批評の中で、「グループには共通項がある」というキーワードがありました。
「そのグループの中では共通に存在するもの」。

たとえとして投げかけられた、「ここ(ベーシックコース)に来ている人たちの共通点は何?」という質問に私が答えとして浮かんだものは、
「危機感」でした。

スピードが上がっていく社会の変化を見ていて、「このままで自分はこの先大丈夫なのだろうか」。
学ばなければならない。

思いを巡らすのではなく、敢えて私自身の中に強くあるものを述べました。

平日の勤務を終えた土曜の昼間に、紀尾井町という都心まで来て学ぶ、というのは強いモチベーションがある、と思います。
どんなことに対するものかは個々人違うと思うのですが、「焦り、危機感」はきっと持っているのでがないか、と思ったのです。

明確な「違う」という反応や強い「同意」というリアクションはあまり見られなかったけれど、
発表後、同じグループでワークした花井さんが「危機感、良かった!」と言っていただけたのは嬉しかったです。
ありがとうございました!

いよいよ、次回から実際のワークが始まっていきます。
とにかく先生に食らいついていく1年にしたいと思います。
よろしくお願いします!


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YURIE OSHIMA
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