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道産ナチュラルチーズセミナー

今日の札幌は晴れ。気温は13度くらい。風が冷たいです。

11/11はチーズの日ということで昨日11/3札幌グランドホテルで開催された道産ナチュラルチーズセミナーに参加してきました。チーズセミナーという位なのでチーズが食べられるのかなぁ~と軽い気持ちで参加したのですが、とても有意義な時間になりました。

まず最初に主催者であるホクレンの偉い人の挨拶から始まりました。次に岩見沢農業高校食品科学科の研究発表。これが、素晴らしいのです。こちらの高校、2年ごとに開催されるジャパンチーズアワードで2014年から毎回賞を獲得しているのです。ジャパンチーズアワードをよく知らなかったのですが調べてみると全国の有名なチーズ工房が参加しているのです。それも毎回。それらのチーズをどのように開発したのかな、今後どのような商品を開発する予定か、地域産業との連携などを発表されました。高校生とは思えないしっかりした思考、発想、チャレンジ精神に感心しました。言葉にするとなにか薄っぺらくなってしまうけど、最近の若い人たちは皆さんしっかりされていて、本当にすばらしいな・・・とつくづく思いました。

 続いて共働学舎新得農場代表の宮嶋望氏の講演でした。こちらの講演内容もまた素晴らしくて。。。わたしは、共働学舎のチーズはスーパーや空港でもよく見かけるし、食べたことがあったのですが、共働学舎がどのような工房なのかを知りませんでした。今回講演を聴くことにより、共働学舎の理念を知ることが出来たし、わたしたち人間が自然と共生するために必要なことも知ることができました。

 共働学舎の牛舎の地中には粉炭や塩が埋められているそうです。そうすることにより地表にマイナスイオンが集まり、地中には良い微生物が繁殖し冬でも暖かいフカフカの土になります。そして、牛舎・チーズ工房は木造で作られています。チーズの熟成庫は石でできています。チーズを並べる棚も木製です。なぜ鉄を使わないのか。鉄は良い微生物の繁殖を抑え、大腸菌は繁殖させるから。牛舎に鉄を使用しないことにより腐敗の原因である大腸菌の繁殖が抑えられ糞尿の臭いも減り、牛や世話をする人間のストレス緩和になること。大腸菌の繁殖が抑えられたことにより牛小屋の側にチーズ工房を作ることが出来たこと。牛に与える飼料も自然栽培で育てられた物を使用しているので牛乳の品質があがり、質の良いチーズを作ることが出来たこと。これらのことは、昔の人たちの知恵であることなど話されました。日本は火山列島で軟水。この環境は微生物の繁殖にはとても良いそうです。人間の身体は沢山の微生物の働きによって助けられています。味噌、醤油、みりん、酒、漬物、納豆など私たちは沢山の発酵食品を日々食べています。発酵食品には私たちの免疫力を上げる働きもあるそうです。もちろんチーズも発酵食品なので、どんどん食べて免疫を上げましょうと締めくくられていました。

 講演の後は、チーズの試食でした。広内エゾリスの谷チーズ社の「コバン」、共働学舎の「レラ・ヘ・ミンタル」、岩見沢農業高校の「フィバスの瞳」、ニセコチーズ工房の「雪花」の4種類でした。説明を聞きながらの試食です。

最後は札幌グランドホテル総料理長によるチーズ料理の実演です。残念ながら感染対策によりこちらの料理の試食は出来ませんでした。メニューは、きのこのカルボナーラ、パンと長ネギのスープ モッツァレラチーズと卵添え、バスクチーズケーキでした。どれも美味しそうで試食したかったなぁ~

終了後、お土産としてバスクチーズケーキ1つとチーズ料理で使用したチーズ(十勝パルメザンチーズと日高モッツァレラチーズ)と十勝モールウォッシュラクレットを頂きました。家で作ってねという感じでしょうかw あ、あとマスクケースとかマスクも入ってたw

10:30~13:30までの3時間のセミナーでした。参加費1000円必要でしたが内容が濃くて行って良かったなぁ~としみじみ思いました。

帰ってから共働学舎のホームページを見てみると、やはり素晴らしいことが書かれています。ホームページ内の「宮嶋望の発言と実践」には、AIの導入などで今後どのような社会になっていくのかについても書かれています。私たちはどの世界を選択するのか、今その分岐点にいるのだな・・・と思いました。ホームページにはオンラインショップもありチーズを購入できます。興味のある方はどうぞ・・・

今日も最後まで読んで下さりありがとうございます。

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