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書店クルージング@三省堂書店

概要

webデザイナーのえす(@shinyuri16)です。世間のトレンドを知りたくて、書店で気になった雑誌を片っ端から手に取りながら、人間観察してきたらあまりにも楽しくたくさんの発見があったので備忘録的に書いておきます。

経緯

今回初めてのオリジナルサイト制作にあたり最初にぶち当たった壁、ペルソナ
グッドデザインカンパニーの水野先生(勝手に先生呼び)が著書で紹介されていた本屋を探検してセンスを高める話を読んで、ヒントを求めて実際にアフター5の書店へ行ってきた話です。

気になった雑誌

舞台は仕事帰りの会社員や夏休みの学生で賑わう都内某大型書店。

子どもの頃から本屋大好き、デパートに行けばおもちゃ売り場より本屋に行きたがる子どもだっただけあり、私を本屋に行かせたら余裕で数時間は滞在してしまう。

ということで【制限時間は1時間、見るのは雑誌の最新号の棚のみ】と決めて立ち読みスタート。以下実際手に取った雑誌。

その1  ananのセックス特集
20代前半〜30代後半の女性がひっきりなしに手にとってた。おお、またこの季節かという夏の風物詩的な。ちなみに夏にセックス特集をするマーケティング的意図ってなんだ。別に1年中やれるし、むしろ冬の方が世間的にクリスマスムードで盛り上がるだろうし冬でもいいはずじゃ?答えでず。


その2 あゆのノンフィクション的フィクション(?)
実は今日初めて実物を見た。雑誌の最新号の一角に平積みで私は少し立ち読みしたが、他に手に取ってる人はいなかった。平積みなのに。


その3 日経ウーマン
ストレッチに筋トレ、節約術満載。世の働く女性は疲れていて、お金を貯めたくて、健康的に暮らしたいのだなと思った。健全な方の、永遠のテーマ感。


その4 MEN'S EX
高所得の40代以上の男性向け雑誌。正直今まで1度もちゃんと見たことないタイプの雑誌。高級スーツ、腕時計、車、高級ホテル、クルーズに異世界すぎて頭がクラクラした。バブルかよ。


売り場で出会った人

さて、④について


私がクラクラしながらメンズのネクタイの合わせ方ページを熟読してると、突然、あの独特のメンズの香水の香りが。
ほら。サムライの甘ったるい感じ(もっと大人向けのだと思うけど)

横を見ると、ムースで準かっちりめなヘアセットした広告系のサラリーマン。
そしてなんと、その男性、がっつりくだんのMen’s EXを立ち読みしてる!
私その時「うわああ!これぞ本物のペルソナ!!」と感動のあまりサラリーマンを3度見した。

飛躍しすぎたのでどういうことかというと、
自分自身(27歳女、ファッションには鈍感、メンズのブランド知識ゼロ)メンズ雑誌とか興味がないので全く見たことがなかったわけですね。

しかし、水野先生の言う自分の興味外にもアンテナを張る、を実行してイケてるおじさん向けの雑誌をあえて見てみた。

・・・すると案の定全然わからない。
というか、そもそもこの特集記事のスーツ買いたいと思う人って誰だよ、社長?でもそれにしてはクルーズの予約の仕方とか書いてあるから行き慣れてる常連の社長そんな情報不要じゃね?ペルソナ誰?などとグルグル考えてぼーっとすること気づけば30分。

そんなところに現れた営業マン。
見事にさっきまでの疑問を氷解させてくれました!
まず、
・40代男性
これはいいよ、予想通り。


・ムースでソフトに固めた短髪+どことなくお洒落なスーツの着こなし
踝丈のスラックスにデッキシューズっぽい革靴、これは広告系やIT系でないと許されないだろうなと予想、ヘアスタイル的に人に社外の人によく会う営業職か?


・香水ユーザー
メンズの香水はイケイケな人か、イケイケになりたい人しか使わないという偏った経験則より、彼はイケてる要素が好きなのだきっと。


・がっつり焼けた肌
地黒ではなく、何かスポーツで焼けた色だった。つまりスポーツをして余暇を楽しむ時間的金銭的余裕があると推測


・その他に彼が手に取った雑誌
大人の隠れ家宿特集
外国人モデルがメインの男性ファッション誌×2

以上より、

Men’s Ex のペルソナは金銭的余裕のある43歳の高所得サラリーマン、収入はあるのでなるべく身の回りのものは上質なもので揃えたい。仕事は比較的裁量を持ってメリハリのある働き方をしつつ、土日は趣味のゴルフに興じる独身貴族。


なんていうペルソナ成立するじゃん!!!
と1人で無言で盛り上がりました。
※全て妄想

別の棚に移動する彼が次に手に取る雑誌が何なのか気になって追いかけたかったものの、初めに決めた1時間を優に超えていたため撤退。

でもこれって本屋に来てる人全員が対象ってこと。偶然その男性が横に来たので注目したけれど隣の女性も、あっちのおばさんも、どの雑誌に興味があるのか、手に取った雑誌の共通点はなんなのか、、全員がペルソナ候補!

そうやって見渡したら、
なんだかとんでもなく楽しいことを見つけてしまった気分になって、明日からの楽しみを胸にスキップしながら帰った。

あー楽しかった。

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