■ 規格が決めるのではなく、組織が決める
マネジメントシステム(MS)でたまにあるのが、
「ISO 9001やISO 14001の規格に書いてあることをやれば良い」
という理解をしているケースです。
そのためか、
「これは、何をすれば良いのか?」とか、
「これは、どこまでやれば良いのか?」という問いが出てきます(´-`)。
こういうのを「規格が『先』」と言ったりしますが、
本来は、「組織としてやりたいことが『先』」で、
それを決める中で、規格を少し意識すれば良いと思います('-')。
「規格を意識する」というのが難しいかもしれませんが、
「こういう類の備えをしておかないと困ることになるよ」
と書かれていると思って、組織に当て嵌めて考えるということです。
「類」ぐらいで捉えるのがミソで、
規格では何も方法を定めていないし、程度も定めていません。
中には、方法や程度は自分で決めると、書いてあることもあります。
■ MSの最も大事なポイント
さて、昨今の相次ぐ業務停止の状況、
復帰したら、何をどこまでやらなければいけないか?
それはもう、組織の、Topの方針次第です。
ただ、Topが方針を決めるにも、
適切な「情報」が報告されていることが必要です。
単なる「データ」ではなく、判断に使える「情報」です。
データを読み誤ると、それを纏めた情報も誤り、
Topは判断を誤ることになります。
いかに信憑性のある、根拠のある情報を纏めるか、ですね(^_^)。
規格には「マネジメントレビュー」と、大層に銘打たれていて、
これを儀式的に幹部報告をする場と捉えることも少なくないですが、
方針を決めるに用いる情報の報告は、これに当たるでしょう。
MSは方針に従って、これを細分して、決められた通り動くもので、
その大本となる「方針」こそが肝なわけですから、
「何をもって方針を決めるか」こそが最も大事だと思います(╹◡╹)。
■ 何をもって「適切な情報」と判断するか
情報過多の時代になっていて、根拠の有無に関わらず、
もっともらしい情報というのが発信されています。
どうやって、適切かどうかを判断すれば良いのでしょうか?
こういうのはやはり、日頃からアンテナを張っておき、
自分なりに色々なデータにアクセスできる状態にしておいて、
それらを駆使して「検算」してみることだと思います(´-`)。
方針を決めるTopは、検算に時間を割いていられません。
そこはTopのBrainが動いて処理することだと思います。
Top Downで方針が降りて来るのを待っているだけではなく…。
#MS #マネジメントシステム #方針 #情報 #マネジメントレビュー
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