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『この恋を星には願わない』【第15話②】感想

「この恋を星には願わない」第15話②が更新されました!

15話も、よかった……!物語的には決してよくはないどうしようもない展開んだけど、ものすごく心苦しいんだけど、瑛莉ちゃんの心情に大きな変化が生まれた回だったのではと思います。

3巻はこの15話まで入るのかな?

▽15話①の感想はこちら。

▽15話② 最新話はこちら


「この恋を星には願わない」第15話②感想(ネタバレあり)

15話①のお話。撮影している映画のワンシーンの台詞は、冬葵が考えたもの。

 私の方がずっと あなたのこと好きだったのに
 その人よりも ずっとずっと前から……
 本当はわかってる 思ってるだけで願いが叶うわけないのにね
 わかってたのに……

 この恋はもう 終わりにしないとね 諦めるわ

それに対して、全読者が思ったであろう疑問を聞いてくれる妃咲さん。

「自分が考えた告白を 好きな人が言ってるのってどんな気分?」

ほんと、そうだよね。これを瑛莉ちゃんがしゃべることをわかっていて、冬葵は書いたんだもんね。
しかも、もともと冬葵が演じる予定だった役という。

ここで「……ふっ」って笑う妃咲さん。お花飛んでてかわいい。冬葵のことかわいいって思ったんかな。
「なに笑ってるんですか」ってムカつきマークが出てる冬葵もかわいい。
(それにしても妃咲さんのその髪型とピアス、めっちゃ好きです!!)

妃咲さんとおしゃべりする傍ら、海辺を歩く瑛莉ちゃんを遠くから見つけた冬葵。横顔が切ないなぁ…。

瑛莉ちゃんの様子がおかしいことにすぐに気がついて、彼女のもとに向かうわけだけど、昨日のこと、妃咲さんはどこまで本当のことを話したんだろうね。
冬葵は京ちゃんと瑛莉ちゃんの間に何かトラブルがあったことを心配しているのか。そんな表情にも見える。

瑛莉ちゃん。
冬葵が隣に来てくれて嬉しい。演技をほめてくれて嬉しい。心配してくれて嬉しい。
だけど、そんな優しさも、かけてくれる言葉も。冬葵が幼なじみだからであって、それだけであって。冬葵にとっての今のいちばんは自分じゃなく、黒川先輩で。
その事実を改めて感じて、表情をくもらせる瑛莉ちゃん。

何があっても瑛莉ちゃんの味方だよ、と抱きしめる冬葵に、「(私は この場所が大切だった)」と心の中で思う瑛莉ちゃん。過去形か…。

ここの見開きページの二人の後ろ姿、載せられないのが惜しいのですけど、ぐっときました…。海を眺めながら、とても美しい描写なんだけど、ぎゅっと冬葵の背中をつかむ瑛莉ちゃんの左手がつらい…。
冬葵には彼女の本心は伝わらない。言葉にできない想いなんだろうな。

冬葵の隣が 私だけのものじゃなくなったことが 悲しいの
こんなことになるなら 私が 冬葵の彼女になりたかった

瑛莉ちゃんから「冬葵の彼女になりたかった」という意思が出たことにちょっと驚いたのだけど、ただ、それが恋愛感情なの?というと、ちょっと違うと思うのよね…。

瑛莉ちゃんは、現状は、「嫉妬」「独占欲」といった感情が強いなんだろうなと感じてしまう(それも恋愛感情の一部ではあると思うけど)。あくまで自分主眼というか…。
冬葵のことが大切で、心から愛おしくて、自分が幸せにしてあげたくて、というよりは、自分の寂しさを埋めたい、見捨てられたくない、自分の隣に冬葵がいてほしい、という感情が強く見える。今のところはね。

仮に今の気持ちのまま冬葵と瑛莉ちゃんが付き合ったとしても、それは冬葵にとって幸せな形ではないのかもしれない?とも思ってしまった。

いやー、これからどうなるだろうね。

瑛莉ちゃんのそんな気持ちに、妃咲さんは気づくかもしれないね。よく見てる人だから。

16話の続きがとてもとても気になります。

「この恋を星には願わない」次回16話の更新は9/6!

次回更新は、いつもより少しあいて9月6日だそうです。それでも十分早いんだけどね…!いつもありがとうございます。

「この恋を星には願わない」8/9には3巻が発売!

最新コミックス3巻が、2024年8/9(金)に発売です。楽しみー!

いつも「この恋を星には願わない」は、描き下ろしが充実の特典が素晴らしいのよね。
早速いろいろ予約させていただきました。ふゆさきの4Pマンガもあるようなので、ふゆさき推しは大歓喜です。

書影がいい……!!素晴らしい……!!


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