SNS原稿用紙、浅草の老舗「満寿屋」さんからデビューします!
twitter、facebook、instagram、noteなどの
SNS画面にぴったりフィットする、手書き投稿用100字詰原稿用紙
「SNS原稿用紙」2019年3月、デビュー!
使用イメージはこちら。
instagram #SNS原稿用紙 タグ、twitter #SNS原稿用紙 タグで、みんなの手書き投稿が見られます。ご投稿ありがとうございます!
SNS用にアプリでトリム(切り抜き)するガイド線つき。
原稿用紙の周りにあるなんかかっこいい線は、twitterタイムライン用の横長、インスタ用の正方形などに切り抜くためのガイド線です。
印刷・出版業界用語で、「トンボ」と言います。
トンボで切り抜くと、手書きツイートにぴったり……マジ文豪……
文具を並べて撮ったり
余白をマスキングテープやシールやスタンプで飾ったり
ライティングを工夫したり
楽しみ方いっぱい。
手がけるのは浅草の老舗「満寿屋」さん
SNS原稿用紙が欲しい!と思って、メーカーさんを探した時、
一番に「ご一緒したいな」と思ったのが
創業135年を誇る浅草の老舗・満寿屋さんでした。
最初は正直「わたしの好きな大文豪・川端康成先生や吉屋信子先生の原稿用紙を作っていたのが満寿屋さんだったから」という超ミーハーな理由だったのですが
実際に満寿屋さんにお伺いし、「満寿屋の原稿用紙」ブランドを生み出した文学少女・川口ヒロさんのエピソードを、満寿屋さんの公式サイトで拝読し、また昭和の雑誌でも拝読し、ああ、なんだか、こんなに文学を愛した先人たちの歴史を感じながら書けるなら、書くという孤独な作業も、きっと、孤独だけれどさみしくないものになるんじゃないかしら、って、どうしても満寿屋さんがいい、って思いました。
満寿屋さんオリジナルの原稿用紙の紙質も体感して欲しい!
ペンがサラサラ進む紙質
光を柔らかく受け止めて目にやさしい独特のクリーム色
薄く繊細、けれどもピンと張った、まさに日本文学って感じの紙の風合い
本当に最高です。
お取り扱い店一覧
・アンジェビュローecute上野店様
https://www.ecute.jp/ueno/shop/527
・アンジェビュローKITTE丸の内店様
http://jptower-kitte.jp/shop/404.html
・TUZURU鎌倉店様
http://www.tuzuru-kamakura.com/
・ナガサワ文具センター本店様(兵庫県神戸市)
https://kobe-nagasawa.co.jp/
・NAGASAWA神戸煉瓦倉庫店様
https://kobe-nagasawa.co.jp/store/kobe-rengasoko/
・ペンズアレイタケウチ様(愛知県岡崎市)
http://www.pens-alley.jp/
(お取り扱い開始日順)
全国にお届けできるよう、ぜひ応援してください!
同世代を生きる人とSNS越しにつながることはもちろん、次世代とも手書きのぬくもりを通してつながれるような、そんな機会を作っていきたいと思っています。
SNS原稿用紙を作ろうと思った経緯
ところで、原稿用紙でものを書いたことって、国語の授業以外にある?
わたしにはありません。原稿料でご飯食べてる文筆家だけど、ありません。
もう今はね、データ入稿が主流でしょ。原稿用紙に手書きして入稿する人ってほとんどいないのね。これから時代が進むにつれてどんどん減っていくと思う。ということは、どうなるか。
もうこれからの時代、「作家の手稿」が次世代に残らない
っていうことよ。
それではあまりにも悲しすぎると思ったの。
わたし、作家の手稿というものにどれだけ励まされてきたかわからない。
20歳の誕生日には萩原朔太郎の生原稿を見に行ったし、
今年夏には大英博物館のオスカー・ワイルド生原稿を見ました。
同性愛の罪(そう、当時のイギリスでは罪だったのよ)で投獄されたワイルドが、恋人を想いながら獄中で一文字一文字つづった文章を見て
わたし、ボロボロ泣いてしまったの。
オスカー、オスカー、あなたの勝ちよ、あなたの国イギリスはあなたの愛を罪と断じて投獄したけれど、そうして閉じ込められたって、心の自由までは決して奪われずに書き続けたあなたが勝ったのよ、あなたの書いたものが今や大英博物館に入ってるのよ、あなたイギリスに勝ったのよ、ねえ見てる? なんで死んじゃってるのよ、オスカー、あなたの書いたものを極東アジアの島国ニッポンから見にきて泣いている人がここにいるのよ! って。
満寿屋さんにお伺いした時も、打ち合わせが終わって、座っていたソファから立ち上がって振り向いたら川端康成先生の原稿が飾ってあって「わ、わあ、川端先生!これは大変失礼しました!『古都』はいい百合でした!ごちそうさまでした!!!!!!!」って気持ちになったし
この浅田次郎先生の手稿も見てくださる?特に「のは」とか「って」とか「する」「ある」とか、その辺り。もう、文字と文字の間にペンを離す一瞬すらもどかしいくらいのスピードで、あふれ出るものを解き放つように書いていらっしゃるのがよく伝わる筆跡でしょ。
プロの文章に限らない、たとえば明治時代の古書なんか買うと、「家の都合で勉強することが許されなかった女の子もこれからは通信制の女子校で学ぶことができますよ」っていう雑誌広告の横に、当時の学生さんが一生懸命、原稿用紙に豊臣秀吉の人生を書いてお勉強したあとなんかが残っていたりするわけ。この一枚の原稿が、今を生きるわたしを、どれだけ温め、どれだけ勇気付けてくれたか。
こういう手書きのもの、その時代の人が一文字一文字想いを込めた原稿用紙というものが、デジタル化に伴って生まれなくなる、次世代に手書きの原稿用紙が伝わらなくなるというのは、あまりにも悲しすぎるでしょ。だから、パッと書いてパッと撮ってパッとネットに上げられるような、SNS用の原稿用紙が欲しい、と思って、作ったのでした。
(撮影:田中舞さん、ヘアメイク:tomoさん、着物:渡部あやさん)
平成30年の今日まで、原稿用紙は裏方の存在でした。
その表面に手書きの文章を乗せて、出版社まで届けたなら、あとはもう本の形に変身して、元の姿・原稿用紙というのは読者の目に触れることがない存在でした。
長年裏方を務めてきた原稿用紙くんという存在に、今、スポットライトを当てたいんです。手書きが減った今だからこそ、主役になって欲しいんです。
WEBで文章を書いていて、SNS告知に使いたいというライターさん、ブロガーさん。
手書きツイートやインスタ投稿が好きだという、文具ファン、万年筆コレクター、インク沼にお住まいの皆さん。
ちょっとした日記や、掌編小説を書くのが好きな皆さん。
硬筆書道や、ペン習字、美文字トレーニングをしていて、日頃の成果をネットで発表している皆さん。
SNS原稿用紙を、ぜひよろしくお願いします!
まだ真っ白な原稿用紙に、どんな言葉が乗せられていくのか、入手された皆さんの投稿を楽しみにしています。
ぜひ拝見したいので、よかったら、ハッシュタグ #SNS原稿用紙 でご投稿くださいね!