ジュズサンゴの石けん(赤い石けんチャレンジ不成功)
植物色素で赤い石けんを作りたいチャレンジ
スタートは4年くらい前ですが、途中引っ越したりで長期休憩したり、かなり取り組んだ素材は優しい石けんのpHでは赤く発色しなかったりで、なかなか自慢げに紹介できるものがありません。
で、やっぱりうまくいかなかった話です。
Rivina humilisで赤い石けん?
何年か前に、海外の方の手作り石けん系FBグループへの投稿で、Rivina humilis(学名)のパウダーを入れたら真っ赤な石けんができたというのを見たのですよ。
学名から検索して引っかかった植物は、ジュズサンゴ。
夏から秋に小さな赤い実をたくさんつけるのが愛らしい植物ですが、私は園芸種でしかみたことがありません。
そのオリジナルの投稿では赤いパウダーを確かドイツのハーブショップで購入したと書いていて、それはハーブなのか、他で売ってるのをみたことが無い、食べたりして大丈夫なものか、というコメントで溢れていましたが、とにかく石けんの写真は憧れの真っ赤(日の丸のような赤)でした。
ちょっと調べてみましたが、実や植物全体に毒があるという記述は発見できず、逆に美味しいとか何かに効くとかいう話も無かったので、洗い流す石けんに実験で入れてみるくらいで大事に至ることはなかろうという自己判断で、ホームセンターで購入したジュズサンゴを育てて赤い実を集め始めました。
小さな実は熟すと軽く触れるだけでポロポロと取れます。つまむと潰れて指が真っ赤になることも。
丁寧にヘタを取り除いて乾燥して瓶にためていきます。
初年度は始めた時期が遅かったこともあり株も小さくたくさんは採れなかったので、2年目までかけて100ccのジャム瓶に半分くらいのドライが集まりました。
赤いパウダーを作る
さてこの実をどうしたものかと思っていた最近、そのFBグループでの全く別の投稿で、なんと同じ方がやはりRivina humilisを使えばいいのに的なことをコメントしていて、その勢いでどう使うのか聞いてみたところ、パウダーを直接入れたとのこと。よしよし。
(これ、1年以上経ってることを考えると、ご本人にはかなりの成功体験で、その後に退色などでがっかりしていないということですよね)
ではパウダー化しなくてはいけません!
実を触ってみると、かなりしっかりした黒い種を薄い果皮(と果肉)が包んでいる様子で、そのままミルサーにかけるわけにはいかなさそうです(赤くない種部分の比率がだいぶ高そうという意味で)。
赤い果皮の方は薄くてパリパリですが油分があるようで、実を潰しても果皮はくだけずにペロンと剥がれる感じでした。
そこで、実を乳鉢に入れ、すり潰すのではなく砕くように壊したところ、予想通り剥がれた果皮と粉々の種になったので、これを荒い目のザルで篩い分けることで果皮だけを取り分けることができました。
石けんに入れてみた
取り分けた果皮部分だけを念入りにミルサーにかけてパウダーにして、直接石けんに入れてみたのがコチラ
ジンジャーマン、・・・ベージュです。
四角い石けんの左下ピンク(コチニール)の上部が同じタネが濃く発色している部分になりますが、黄土色に近い黄色です。
うーん、赤のかけらもない
石けんタネに混ぜた段階では結構赤みがあったので、このまま残ればいいなぁと思っていたのですが、ダメでしたね。
まとめ
赤い石けんはできないわけじゃなくて、真紅は難しいけど、朱色やピンク、ピンクベージュになるものはいくつかあります。
なので、真っ赤のロマンを求めるチャレンジと受け取っていただければ幸いです。
うまくいかないことが多いですが、それをシェアするのがゆりくまらしさかなと思っています。
ドイツのハーブ屋のRivina humilis .… 園芸種ではないのか、もっとたくさん必要なのか。
生の実を触っている時に、敷いている紙に朱色がついた感じでカロテノイド疑惑もあったのですが、だとしたらかなりの量を入れないとオレンジにもできないかな。ただし型入れ後数日で退色するようなことはないので、やっぱり違う成分なのかも。
妄想は尽きませんね。これからも色々試してみたいです。
他の失敗チャレンジの話、noteに書いたつもりだったのですが、見つからないのでまた整理しておこうと思っています。