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りりこの脳腫瘍〜術後の肺血栓〜

三姉妹のシングルマザー、ゆりこです。

長女りりこの脳腫瘍摘出手術から1週間、肺血栓が見つかったお話です。

「ママ、今日抜糸だって!」

午前中、りりこから抜糸で喜ぶラインが来ていました。
りりこは抜糸が痛かったと言わず、早く部分的に切られたヘアスタイルをどうにかしたいという気持ちが先でした。

「やっぱり前髪切ったほうがいいかな」
「帽子持ってきて」
「上から見るとわかっちゃう」
「分け方がわざとっぽい」
とか、試行錯誤を繰り返していました。

造影剤を入れてCTを撮ります

ヘアスタイルをどうしようかとラインをしていると、主治医から電話があり、血液検査の結果であまり良くない数字が出ているので、造影剤を使ったCT検査をしたいとのこと。急ぎますので承諾してほしいと言われました。
よろしくお願いしますと言い、検査結果を待ちました。

りりこの部屋には入れないけれど

先日面会したばかりなので、りりこのいる病室には入れないことはわかっていましたが、夕方、お洗濯物とカットしたリンゴ、黒と白のニット帽を持って病院に行きました。

病棟に上がると、ちょうどドクターから電話があり、相談室でお話がありますと言われました。

手術の合併症で、肺に血栓ができてしまったという悪いお話でした。

術後の肺血栓塞栓症

りりこは、血栓ができやすい人には当てはまらず、1週間経っているので、血栓はできなかったと思っていたら、肺と足に数箇所できていたということで、CT画像を見ました。

まずは血液をサラサラにする薬の治療を始めますが、症状が出てきた場合、外科的緊急手術もありえるということです。

りりこは脳腫瘍の時もそうですが、肺血栓も症状がありません。
りりこは痛くも痒くもないのに急に絶対安静のようなことを言われ、
「もうダンスできるくらい回復してるのに!」
とかなり不服そうです。

退院したらオシャレしよう

ずっとずっとりりこの愚痴を聞いています。早く退院したいのに、肺になんかできたとか、脳腫瘍の検査結果がまだだとか!おうちに帰りたい!ストレッチャーで移動するなんて恥ずかしい!愚痴はしばらく続きます。

髪も服も可愛くしたいよね。早く退院して美味しいものを食べたり、オシャレしたりしたいよね。
わかるけど、ママはりりこの命が大切なんだよ、と心ん中で言いました。

そんな中、三女ななこが、りりこのために選んだ服の画像を送ったようです。

「ななこから変な画像が送られてきたよ!ウケるんですけど!」

愚痴っていたりりこも爆笑の、ズッコケななこのズレLINE。少しでもりりこが笑ってくれて、ななこに感謝(笑)

きっと良くなると信じて、もう願うことしかできないけれど、りりこの回復を待ちたいと思います。

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