「 #検察庁法改正案に抗議します 」ツイッターデモ発案者、笛美さんのメディア酔談出演の回を見て感想
メディア酔談〜相澤冬樹&境治トークライブ〜2020年5月15日の回、大変面白かったです。
#検察庁法改正案に抗議しますの発案者 、笛美さんってどんな人?
今回は、「#検察庁法改正案に抗議します 」ツイッターデモの発案者、笛美さんがオンラインで登場されるということで、興味深々でした。個人が考えた#が、最終的には1000万近いツイートされたのです。
最初、この「#検察庁法改正案に抗議します 」を知った時、笛美さんの事を「今まで声をあげた事がなかった、ツイ民」と思っていたのですが、それは違いました。彼女はフェミニズムに興味があり「女性の生きづらさ」を発信して来て、いかにその事を理解してもらうのが難しいのか悩み、「伝えづらい事をいかに伝えるか」に興味があったそうなんです。
ただ、彼女にとって「フェミニズム問題」は自分事であり、今回の「 #検察庁法改正案に抗議します 」は、直接自分の身におきたことではありません。
笛美さんのツイッターはこちら。
https://twitter.com/fuemiad
「安倍やめろ」はトラの言葉
「 #検察庁法改正案に抗議します 」のタグが1000万ツイート近い大規模なオンラインデモになったのは、やはり単なる偶然ではないと思いました。
「俺のいう事が正しい」「お前は勉強不足だ間違ってる」といった自己主張の激しい「トラ」のような人の会話に、理論武装が出来ない「ウサギさん」がいかに、自分の意見を発信するのか。そもそも、そんなリスクを冒してウサギが主張する必要もメリットもない。
でも、政治に興味をもちだし、これではダメだと思う事で笛美さんは、ウサギさんのような人に、いかに共感してもらえるかという事を考えた。
そう、最近まで彼女もまたウサギさんであり、でも完全にトラになったわけで無く、ウサギの言葉で伝えられる人なのです。
そこにプラスして、彼女の本業でもある広告業界の手法が生かされたのだろうと思います。
ウサギさんの言葉を話すために大切なこと
「ウサギさんには、ウサギさんの言葉で伝えるのが大切。」と笛美さん。「安倍辞めろ」→「抗議します」が等身大の自分の意見では?というのに納得しました。
つまりウサギさんの言葉とは、面と向かって言っても失礼でない言葉なのでは?と。
私も「安倍辞めろ」のハッシュタグは自分では付けた事はないですし、そもそもそれが目的ではないのです。もし、いろんな問題をちゃんと説明・解決してくれるのであれば、安倍さんは辞める必要はないとも思っています
相澤さんの「きゃりーぱみゅぱみゅ」の発言に抗議します
今回のメディア酔談は、「なるほどね」と思う事が多かったのですが、1つ気になったところがあります。
きゃりーぱみゅぱみゅさんが「#検察庁法改正案に抗議します」のツイッターを削除した話になった時、相澤さんが「責められたら、あっさり削除 腰座っとんらなぁ」と。後で説明ツイートをしたことに対しても「言いわけ」「そのぐらいの責任がある」とバッサリ言いました。
申し訳ないけど、これが、まさに「言いたいことを皆が言えない空気を作っている」と感じました。
私だったら相澤さんに「それは間違ってますよ」とキツく反論すると思います。でもそうすると男社会の中では嫌われるんですよね。
笛美さんは、その辺りがうまく、かわいらしく反論されている。「そんな事いわないでくださいよ~」「そんなのダメですよ~」と。
多分、これまでの社会で経験されて来た事で「相手に強く反論せずに自分の伝えたい事を言う」というのを分かっておられるのだと思います。
このまま「きゃりーぱみゅぱみゅは、腰座っていない」という相澤さんのトラの声で、この問題が終わるのか?とカチンときた私は。「そんな事を言うオッサンが多いから若い子がモノを言えなくなるんじゃボケ」と書き込みたくなったのをこらえて、出来るだけ、やわらかいウサギ言葉で「相澤さん、消したとはいえ、声をあげた人を否定すると、ハードルをあげる事になります。きゃりーぱみゅぱみゅナイスチャレンジだと思います。」
と書きました。同じような事をチャットでつぶやいている人も数名いました。
女性や若者に興味を持ってほしければマンスプレイニングはダメですよ
笛美さんは「それはマンスプレイニングですよ」と言ったのですが、声の大きい相澤さんには聞こえていなかったと感じます。
チャットでも他の方から「前からマンスプレイニングの傾向がある」という書き込みも。
マンスプレイニング(英語: mansplaining)は、男を意味する「man」(マン)と解説を意味する「explain」(エクスプレイン)をかけ合わせたかばん語。男性の持つ「女性は自分より知らない・わかっていない」という前提の根拠が差別意識にすぎないことを指摘するものだが、一般的には「男性が、女性を見下すあるいは偉そうな感じで何かを解説すること」とされる (wikipediaより)
「△△の意見は間違ってる。ダメだ」という強いトラの言葉には「毒」を含んでいるんですよね。その毒は敵だけでなく、味方にさえもダメージになる。さらに、敵でも味方でもなく、第三者にも脅威をあたえて「近づかないでおこう」という気分になる。それが今の「政治の話ができない空気」の正体では?
「△△さんは**と思ってますね。私は□□思っています」のスタンツは大切だと思います。堀潤さんが、このあたり、大変うまいといつも感心しています。相手を否定せずに、自分の意見を言う。
「きゃりーぱみゅぱみゅの発信はよかった。でも消した事は、もっと腰据えて頑張って欲しかったので、僕は残念に思った」なら、他の人も自由に発言する空気になる。
その辺り、相澤さんには、気をつけてほしい。
きちんと修正できたところは、相澤さんも偉いと思う
ただ、後に、チャットの意見を見て相澤さんが素直に納得し意見を改めたのは良かったと思います。
「さっきちょっとキツイ言い方をしたけど、削除せざるを得ない状態(を作った人たち)がダメ。意見を表明した人の言論封圧するのが良くない。」というのは、「その通り!よく出来ました」と共感しました。
このメディア酔談にしても、こうやってリアルタイムに意見を言えて、参加でき、それを出演者が吸収してくださるのが、オンライン対談のいい所でもありますね。
常日頃から相澤さんは「女性や若者にもっと興味を持ってほしい」と言っておられますが、ご自身の言い方にも今まで問題があったようにも感じました。なので、どんどん視聴者の意見を素直に聞いて変わって欲しいと思います。
また、苗美さんのこのnotoも参考になります。↓
「なぜ素人でも政治の話をしていいのか考えてみました」https://note.com/fuemi/n/ndfd12587e57c
私は、相澤さんに「大阪の母」と言われています。すぐにお説教をするからですが、これからも、その方針は変えずにいきたいと思います。
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