地に落ちた私と
帰ると、落ちている私の名前。広告で埋まった郵便受けからはじき出された喪中はがき。落ちるなら、チラシの方にしてほしいな。
ランチ難民で歩き回った後、初めて入ったお店。いただいたのは「鹿肉のオニオングラタンスープ」。さっぱりめの牛肉のような、ほろほろほぐれる繊維質のお肉と、大きい舞茸にセロリや人参、バゲットの上のチーズ。よく伸びて、ガムみたいに噛んで美味しい、オニグラスープのあのチーズ。
こじんまりした店内。カウンター越しに見える、あるべきものがあるべき場所にきっちり備わっていそうなキッチン。ひとりならカウンター、連れがいるなら奥のテーブルで、今度は夜に来たい。
写真は奥のスペースの様子。私は地に落ちたが、カエルは空を飛んでいた。