整形の入り口?アイプチ問題
思春期に差し掛かると一重瞼の女子たちは二重瞼に憧れてアイプチに手を出したのではないだろうか?
私の場合は目が小さいと母や祖父から言われていた為、目を大きくしたいと考えてはいたが小学校3年生くらいまでは一重や奥二重、二重瞼の概念が頭にないおバカだったのだが、時折風邪をひくと何故かはっきりとした末広型の二重瞼になっている事があり、「あれ?今日なんかいつもよりマシな顔、てかイケてる?」などと思っていた。
スクールカースト?ステータス?
そのうち周囲がアイプチをしだしたり、気づくと二重まぶた女子、奥二重瞼女子、一重瞼女子のスクールカーストが形成されていた。
もちろんカーストの頂点は二重瞼女子である。可愛い子が多かったが性格がきつかったりいじめっ子も多かったように思う…(スイマセン)
奥二重女子は比較的涼しげな雰囲気の目のフレーム自体が大きい子が多く美人系に成長するのだろうなと勝手に想像していた。
一重瞼女子は比較的大人しいかスポーツ少女で元気か、テンションの高いムードメーカー系など実に様々であった。
瞼によって人をカテゴライズするわけではないし上に書いたことが全てでなく、もちろん色んな子がいた。
信じられないかもしれないが中学生から高校生くらいになると元々可愛い子を除き、瞼が二重か、髪がストレートか、一期一会というキャラクター?の文房具を持っているか、mixiや前略プロフィール(懐かしい)をやっているか、大塚愛と浜崎あゆみに詳しいか否かが女子達の一種のステータスのようになっていた。
アイプチ女子たちはとりあえず二重の線さえ付いていれば良い!とばかりにアイプチの糊の乾いた白いヒラヒラを瞼に靡かせていた子もいたし休み時間前に毎度トイレで鏡を凝視しとれかけの二重瞼を直していた子もいた。
私のアイプチデビュー
私のアイプチデビューは高校1年生の時である。この頃アイプチ以外にストレートパーマデビューも果たしていたのだが母に知られるとどんな制裁をされるか分からないためそれらは全て隠密に実行された。
そしてアイプチは色々な商品を試した。糊タイプ、アイテープタイプなど。
初めは糊タイプで毎朝自宅のトイレに鏡を持っていき便座の蓋をテーブル代わりにしてアイプチにせっせと励んでいた。
糊タイプには欠点がある。それは瞼が完全に引っ付いて瞬きがし辛く涙目になったり接着面と肌が引っ張られ地味に皮膚が痛むこと。失敗すると擦って一度落とさなければ綺麗な二重を作れないため擦って落とすのを繰り返していると瞼の皮膚が荒れて赤くカサカサになったり皮膚が弛んだようになること。
私は糊タイプは半年ほど使用したが使い方がヘタクソだったのか、もはや糊タイプで二重に矯正不能なレベルに瞼の皮膚が痛くなってしまっていた。
恐ろしいもので、アイプチをした二重瞼の自分の顔を一度でも知ってしまうと、元の顔の自分が受け入れられなくなるのである。
早く別の方法で二重瞼を維持しなければと焦り、何か良い別の良い商品はないかと手に取ったのがメザイクという商品だった。
運命の出会い MEZAIKU メザイク
メザイクは言葉で説明するのが難しいのだが、早い話ががメチャメチャ細い両面テープである。
それを瞼にグイッと食い込ませていきテープの端と端を二重の幅にカットし専用の形を整える爪楊枝大の棒のようなもので二重の形を整えるという商品だ。(説明が下手ですいません)
このメザイクは1ヶ月分だか半月分のテープ入りがが当時1260円と私のようなお弁当代くらいしか小遣いがない高校生には高く、かつ使用方法が慣れるまでは難しいため失敗率も高かったため、上手く二重瞼にできるまでかなりのお金と時間を捧げた。
だが、一度使い方をマスターしてしまうと瞼をきちんと閉じられ、目が乾く事もないし、維持力も通学から下校までしっかりと二重瞼のままでいられる。
たまにテープを切る際に謝って瞼を切ってしまったことはあったが綺麗な二重のラインが作れるし私にとってはまさに救世主に出会ったような気持ちであった。
高校生時代のお金事情
メザイクの購入代に定期的なストレートパーマ、他にも女の子らしい物が欲しかったし、そのためにはお金が必要だった。
私の通っていた高校は親が世間体を気にしたのもあり親が決めた私立女子高校である。
お嬢学校と言われていただけありアルバイトはもちろん禁止だ。(蓋を開ければ良い意味で動物園、お嬢学校とは名ばかりの)
もう約15年前のことなので時効だと思い告白するのだが、私が高校生になり自分の物を購入できるようになったのは18歳未満は禁止のパソコンを使用したバイトをしていたからである。
当時はパソコンでチャットというリアルタイムでの会話機能や携帯でのカメラ通話が発達してきていた頃であり私の行なっていたバイトは、とあるサイトに登録している男性とWEB上でテキストチャットをするというだけで1時間2,400円という高時給なアルバイトであった。
バイトを始めるにあたり身分証の確認が必要だったのだがかなりぼやかした兄の大学の学生証を偽造し画像をメールで提出すると簡単に審査が通ったのである。(今思えば犯罪です)
仕事道具は兄のノートパソコンをこっそりと自室へ持って使えそうな時に夜な夜なバイトに励んだ。
会話を続けてもらうことがなかなか難しかったが良い経験になったと思っている。
月収はかなり開きがあるが3000円から1万5千円ほどを稼ぐとその月はもうバイトはしないなど(基本的に自由)そうして必要なだけのお金を集めていた。
アイプチから埋没法へ移行するための注意点
これまでアイプチやメザイクの話をしてきたのだが恐らくアイプチの主要なユーザーは中高生と思う。個人的には楽しい青春を送るためにアイプチを使って二重瞼を作ることは自分に自信がもてるし大切な事だと思う。そして二重以外の顔を周囲に見せるのは考えられないという子もいるだろう。
ただ人生というのは成人してからがわりと大切で楽しいもので学生のうちに二重瞼の整形を考えていない(出来ない)のであればアイプチをしない方が将来綺麗な二重瞼になれるのではないかと思う。
なぜならば無理に数年アイプチをしていた瞼は炎症を起こしたり治ったりの繰り返しで年齢以上に弛んでしまっていたり皮膚がカサカサの状態であったり、瞼を繰り返しこする事で眼瞼下垂を引き起こしている可能性があるからだ。
年齢が若く脂肪が薄くアイプチで二重に出来るタイプの瞼であれば埋没法という瞼の瞼板や挙筋という組織に糸を結び二重瞼を作る手術方法が一番初めの選択になる事が多くたるみや炎症のない綺麗な状態の瞼のほうが仕上がりも綺麗になるからである。そしてこの埋没法は一生二重が取れない人もいれば、取れてしまう人もいるし、時間が経つにつれて二重の幅が狭くなってしまう事がある。瞼をこすり続けた事による軽度の眼瞼下垂やたるみが無い方が二重瞼の「モチ」が良いと個人的に思っている。
もしアイプチを使用するのであれば、擦らない、肌を荒らさない、伸ばさないという工夫をするとよいかもしれません。(私がしておけば良かったと思ったこと)
次回は埋没法の以外に知られていないデメリットや自分の体験した後遺症等を書いていきたいと思います。
色気のない拙い文章を最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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