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SGNo.1:1979年1月21日
「ALFEEのデビューシングルといえば?」
この問いにファンなら迷わず「夏しぐれ!」と答えると思います。
正式なデビュー曲はたしかに1974年の夏しぐれなのですが、夏しぐれはALFEEが作った曲ではないため(この話は追々)歌詞考察では取り上げないことにしています。
実際、ALFEEが作った曲がシングルとして初めて世にきちんと出たのはデビューから5年後の1979年1月21日、ラブレターでした。A面のラブレターはショウワノートのCMソングとしてタイアップを獲得、お茶の間で高見沢さんの美声が流れていたわけですね…リアルタイムでCMを見ていた人がとても羨ましいです。ショウワノート沼落ち勢もいらっしゃるんでしょうか笑
A面「ラブレター」
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ラブレターは女性目線で綴られています。
現代もそうなのかもしれませんが、日本人男性の多くがあまりラブレターを書かないという話をとあるシンガーソングライターさんから聞いたことがあります。だからこそ、この女性が受け取ったラブレターはパッとイメージする告白するためのものやただの愛の言葉が綴られたものではないのです。
2番の歌詞に出てくる追伸部分、ここを読むと女性が受けとったラブレターの本質がわかります。
(P.S.I Love Youの部分はビートルズの楽曲から取られたとも言われていて、高見沢さんがこの後作る楽曲でも頻繁に使う、海外アーティストの曲タイトルやキャッチーなフレーズを歌詞に入れ込むという表現の一つだと城井は考えています。)
「いつまでも愛したい 燃えるようなプロポーズ」
そう、このラブレターは男性(恋人)がきっと勇気を振り絞って書いたプロポーズのためのラブレターだったわけです。しかし女性はそのまま結婚してしまって良いものか思い悩んだ末、当時はふってしまう。甘えすぎ…ともあるように女性は恋人が引き止めてくれるとも少し期待していたのでしょうか。ただ思いとは裏腹に恋人は素直に別れてしまいましたが。
そんな強がりを思い出しながら捨てられずにいる懐かしいラブレターを読み返し、別れた後悔とひとりになってしまった今の孤独を味わっている女性の繊細な心情が伝わってきます。
B面「過ぎ去りし日々」
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未来を諦めかけているA面のラブレターに登場する女性に対する応援ソングのようにも聞こえるこの過ぎ去りし日々、「明日」や「未来」といったフレーズが繰り返し使われています。
「明日という未来がいつもあなたの前にあるから」
高見沢さんの楽曲にはしばしばこういった未来に希望を持たせるような歌詞が出てきます。(一部のファンの間では高見沢節と呼ばれることもあるようです笑)後に野外イベントなどでファンを涙させるあの楽曲たちの原点が過ぎ去りし日々にはあるように思えます。