犬は愛だからこそ
みなさま こんにちは。
すっかり、街もクリスマスイルミネーションがきらめき気がつけば、今年も暮れて行くことを実感しています。
我が家もちっちゃなクリスマスコーナーを随所に作りました。
そのうちのひとつは、大好きな方から頂いた、しずくと凪の可愛いお人形です。
実は私、普段は「可愛い」とは無縁な生活をしているのですが
この、ミニしずく・ミニ凪には特別な感激があります。
それは、しずくと凪がお世話になっている医療トリマーさんから頂いたものだから。
毛色、ぶちの分布、目や鼻や耳の位置、漂ってくる雰囲気(しずくと凪の性格を反映している)が、まさに「そうそう!」という感じなのです。
しずくと凪は、どちらかというと人見知り。
そんなフタリが、たった数分で心を開き、身を委ねたトリマーさんは
確固たる理念(勉強も怠らない方です)と、深い深い愛を持ってお手入れしてくださいます。私も、これからもずっとずっと大切にしていきたい方です。
人生にはこんな素敵な出会いの贈り物がある、と思ってしまいます。
小さなクリスマスのワクワクを散りばめて、12月のゆりかごもゆりかごらしく頑張って行こうと思います。
*
さて、先日、とあるところを訪れた際の出来事です。
しずくと凪とテラス席でお茶をしていると、
とあるご婦人が、「以前にもお会いしたかしら?」とお声をかけてくださいました。
そうなんです。
以前にもお会いしていて、その洗練された雰囲気とお優しい瞳が私も記憶に残っていました。
とっても、しずくと凪がお利口さんだと褒めてくださっているうちに
カートの中で、しずくは恥ずかしそうにじっとご婦人を見つめ
凪は「俺、甘えんぼしたいかも・・・」という感じで、そのご婦人の胸に飛び込みました。
お話を伺えば、そのご婦人は、長く連れ添った愛犬さんを数年前に送り
久しぶりに、犬を抱いた・・・とのこと。
「体格もふわふわも、懐かしいわ。本当に嬉しい」とおっしゃって、しばらく凪を抱いてくださいました。
凪もちょっぴり恥ずかしそうに、でも、甘えんぼの顔をして、とても優しい時間が流れました。
こういう時、思うのです。
人は、犬には到底叶わないなぁって。
どれだけの慰めの言葉を積み重ねたとしても、犬には及ばないと。
犬は、ほんの一瞬で、サラッとフワッとするりと、人の心に寄り添ってあっためてくれる。
犬は愛の塊だと、私が思う所以です。
だから・・・・私は思うのです。
犬は愛だから、人はその優しさに甘えすぎてはいけないと。
(上記のご婦人とのやりとりは別次元ですよね)
いつも家族のことを見て、考えて、愛情を与えてくれる。
犬にとっては家族が全て。
純粋な生き物なのです。
だから、私たち家族は、犬の愛情を人間の都合よく解釈してはいけないと思うんです。
たとえば
「疲れたから、〇〇ちゃん、癒して〜」というのもそうです。
私、心の中では(結構、口悪く)
“犬と暮らすってことは 癒されるだけじゃ済まないんだぞ“と思っています。
〇〇ちゃんだって、お留守番を頑張ったんです。
いい子にしていたんです。家族の帰りを待っていたんです。
癒してもらいたいのは〇〇ちゃんの方かもしれないじゃないかと。
それから「犬は人間に何かを気づかせるためにやってきた」という考えも然りです。
こんなに、人間勝手な考えってあるだろうか?と思います。(口悪いですね、相変わらず)
犬との生活を通して、自分自身のことを知ったり、勉強したり励んだり
その他、プラスの変化があることは多々あると思います。
けれど、他の生き物が人間のために生まれた来たなんて、どれだけ人間が偉いんだと思ってしまうのです。
どの生き物も、幸せになるために生を受けた。
他の生き物を幸せにするために発生した、生を受けたなんて、あまりにもエゴがすぎる気がします。
幸せになる権利。その権利はどの動物にもあります。
“このコじゃなくてはダメ!“と思って、家庭に迎えるのには
きっとご縁的なものはあると思います。
でも、それは「あなたを幸せにするために来た」訳じゃなくて
「どちらも幸せになるため」だと、私は信じています。
異種であるにも関わらず、人と犬は思いを通じ合わせることができる稀有な関係です。
どうかその稀有な関係性を、犬任せにせずに、保護者の方からもっと寄り添って
吠えひとつ、唸りひとつ、震えひとつ、尻尾のふりひとつの意味(犬の意思表示)などを汲めるような、世の中になるといいなと思います。
私は、犬の研究をしていて、犬の愛の深さ・優しさを知っているからこそ
犬の優しさに寄りかかりすぎないようにしています。
せっかくこの地球上に共に生きて、生を分かち合っているのだから。
私の犬に対する(動物に対すると言っても良いと思います)姿勢はきっとこの先も揺るがないと思います。
長引く感染症の対策、そして年末の慌ただしさと重なって、心に余裕がない時こそ
ずっと変わらずそばにいてくれた大切なcounterpart(愛犬)とたくさん、心で会話してほしいなと切望しています。
いつもサポート有難うございます。私はこのnoteが「なんかおもしろいぞ」「あぁ分かる!」「この人ってやっぱり変?」みたいに素直な感想を抱いてもらえる優しくて自由な場所になると嬉しいです。心の中にあるオタク分野のことを伸び伸びと書いていきます。どうぞよろしくお願いします。