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青梅

ちょっと今日は風が強すぎませんか。
歩いていたら、風に煽られた青梅が、コロコロと落ちていました。

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梅を拾い上げ鼻を近づけてみると、1年ぶりの爽やかな香り。梅って本当に良い香りがしますね。梅仕事にはまだ早いけど、今から楽しみです。

今回のDM作品のモチーフにもなっている青梅。
去年、義理の母に初めて梅干し作りを習ったことから、今年の5月の個展には、絶対に青梅のモチーフは作りたいと思っていました。

うちの庭から、お隣さんの大きな梅の木が見えます。早春の梅の花を楽しみ、メジロがやってくるのを眺めて、実が成っているな〜と思ったら、あっという間に梅雨!?
ほんと、季節が進むのが今年は早いです。

さて、今日はDM作品について書きたいと思います。

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こちらは、銀線でキビタキを作ったところ。

ガラス胎有線七宝は、まずはこのようにガラスの生地に銀線で枠をつくっていきます。

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一度焼き付けたら、次はこのように色の釉薬を、銀線の枠の中に入れていきます。

また焼いて、釉薬を重ねて、、、を繰り返します。

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夜型人間なので、夜な夜なラジオを聴きながら作業している時が、1番集中出来ます。

私はラジオとPodcastが好きで、最近は「空気階段の踊り場」がお気に入りです。もぐらもかたまりも最高!

話は脱線しましたが。焼き付けを繰り返した後、銀線の尖った部分を削り、更に絵付け部分を描き加え、釉薬を盛り上げて、最後にまた焼き付け。(だいぶ端折ってますが…)

そうして完成したものが今回のDM作品の「やまうたう」でした。

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今回はうつわの見込みにも、たくさん植物を描きました。

金彩で描いたものは、まだ、何になるか分からない雑草でした。庭で草むしりをしていると、こういう何か分からないものがたくさん生えてきます。

風で運ばれてきたのか、鳥が連れてきたのか。

ちょっと放置していると、思いがけない花が咲いたりして、それはとっても嬉しいギフトです。この間も、何処からかやって来たヒメヒオウギが、いつの間にか咲いていました。

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そんなことが起こるので、この「まだ何になるか分からない雑草」が、宝物のように思えて、描こうと決めました。

流石に庭の全ての雑草をそのまま放置する訳にはいかないけれど、むやみに毟ったりせず、時には出てきた芽を、ちゃんと見つめてあげる時間も大切にしたいなと思います。


さて、この「やまうたう小話」もあと2回。何だか不思議な個展期間を過ごしています。天気も変な感じだし。五月はやっぱり晴れて欲しいな。

ここまで読んで下さってありがとうございます。
また、明日。

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藤井 友梨香
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