「手」を育てようと思った2020年
不思議な一年が、終わろうとしている。
2020年の大晦日。
いろいろと思うことはあるけれど、今年気づいたこと。
* * *
今年は庭で、本当に色々なものを育てた。
花はもちろん、夏野菜から冬野菜、今は山野草を庭のあちこちに忍ばせている。
土に触れているとき、色々な経験をした手で作るもののほうが、色とりどりの健やかなものが生み出せるよなぁと、ふと思ったときがあった。
それは写真を見返していた時。
今年はカメラに挑戦した年でもあったから、心が動いた瞬間をたくさん撮った。
右利きなので、左手で何かを持って写真を撮っていることが多くて。
庭でとれた野菜を持っていたり、加工中のガラスを持っていたり、落ちていた種を持っていたりとさまざま。
たくさんの美しい絵画を観て目が肥えて
文章をたくさん読んで自分の表現の幅が広がり
色々な国の人と話すことで、言葉が増える。
同じように「手」も、たくさんのものに触れることで、成長するような気がして。もしかしたらそれこそが、「能力を身につけていく」ということなのかもしれない。
私はこの両手を使って、ガラスでモノづくりをしているけれど、もちろんそれだけでは無く。
この手は
料理をしたり
お皿を拭いたり
犬を撫でたり
ガラスを削ったり
カメラのシャッターを切ったり
窓をピカピカに磨いたり
種を蒔いたり
本当に日々、いろいろなことをする。
私は今年、自分の手が少し優しくなったような、そんな感覚を覚えている。
ゆびさきから、色とりどりの世界をおおらかに広げていくような、そんな感覚。
身体ごと、色々な経験を吸収して、それが私の表現するものにそのまま繋がっていく。
私の内側を、もっと栄養がたっぷりの豊かな土のようなものにしたい。
しっかりと身体を使って、音や、匂い、色彩をたくさん吸い込んで、美しいものを生み出せるよう、日々を過ごしていきたい。
「手」を育てていこう。これからも。
そんな風に思った2020年でした。
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楽しく気ままに書いているnote、読んでくださってありがとうございます。
来年もお互い、楽しく健康に過ごしていけますように。
良いお年を!
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