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【参加レポート】誰でも主役。よこぜのまちづくり。「よこらぼ大会議2025」を終えて(Vol.1)
2025年2月15日(土)に、「日本一チャレンジする町」を掲げる埼玉県横瀬町で、「よこらぼ大会議2025」が開催されました!
当日は、地元企業や町長をはじめとする行政職員、国家公務員による「横瀬町」に関する赤裸々なディスカッションや、横瀬町の多様なプレーヤー、チャレンジャーによる熱いプレゼンも展開。周辺ではマルシェの開催もあり、充実過ぎる1日でした。
大会議での学びと、今後に向けてのアイデアだしはゆっくり整理していくとして、今回は直後にしか書けないLIVE感のある感想と、現在の想いを書いてみようと思いますので、よろしければお付き合いください!
1「全員主役」のまちづくり。町内外の人間も、全員仲間!
よこらぼ大会議自体、町長、副町長をはじめとして地元企業の皆さんや、住民、横瀬町のプレーヤー、が大集合し、全員に開かれたオープンな場です。
横瀬町は、2016年から「よこらぼ」というプラットフォームを立ち上げ、“まちづくりの実践や実証試験などができるチャレンジのフィールドを提供。今回の大会議でも、「よこらぼ」でこんなことした!こんなことしたい!というアイデアがどんどん出てきます。
7年間で234件の提案/141件採択という結果も出ており、横瀬町にとっては、まちづくりに関する「人」「情報」のリソースの資源にもなりつつあります。
今回のよこらぼ大会議では、「よこらぼ」を主要テーマに取り上げつつ、「よこらぼ」を実際に活用する、これから活用したい事例の紹介や、全体像としては横瀬町の未来のまちづくりの場を町内外の存在が一緒に考える、ディスカッションと交流のがメインの場になっていました。
ディスカッションは、気持ちいいほど「横瀬町」を主語に展開されていく、なんだか不思議な感覚でした。「まち」を主語にすると企業の取組も、こんな捉え方や可能性の広げ方ができるのか!とLIVE感のあるディスカッションなのに、全てが「横瀬のまちづくり」に収斂されていくような感覚が、新しかったです。
それぞれの個性をみとめつつ、でも最終的には「横瀬町」のためだよね、と。誰もが「まち」を、そして「まち」のリソースを大切にしているからこそできる発想であり、本来まちづくり(に関する議論)はこうあるべきだ、思わずにはいられませんでした。
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明確な「横瀬町」の強い想いがあるからこそ、外からのチャレンジも、迷子にならずに進められるのだと思うし、皆が同じ思いでやっている、という感覚になれる。それは応援されやすい環境にもつながり、誰もが主役になれるようなサポートできる体制にもつながることなのかなと感じました。
2 町外の人間として、横瀬町のまちづくりに関わること
これまでも、これからもテーマになり続けるだろう、「外の人間」というテーマ。もちろん、心理的な境界線を乗り越えることは可能かもしれないし、「関係人口」でありながら、人間関係を構築し、完全に中の人、になることも可能かもしれない。しかし、やはり物理的な地域の外、距離という問題は、つきまといます。
このテーマに対する答えは人の数だけあるような気がしているし、「人」に関わるテーマであるからこそ、すぐに答えが見つけられるものでもないような気がしています。
「二拠点居住」「関係人口」という言葉が先行する現在の日本社会で、「外の人間」という概念は必要ないかもしれない、と思っていた時もありました。
しかしやはり「外の人間」にしかわからない感覚や、言語化できないことがあるのも、事実。だからこそ、その感覚をあえて大切にしていこうと感じました。
人口減少が進む中で、横瀬町も、何もしなければ2040年迄に2600人(現在約7,500人)になってしまうと、データ上予測されています。
移住や定住は、税収面などで望ましい面もある反面、スピード感が追い付かないのも事実であり、人の取り合いは現実的なことではない、というのが現在の横瀬町のスタンス。
だからこそ、多くの地域課題がある中でも、チャレンジできるフィールドを武器に、プレーヤーである「人」を中心につながり、少しでも関心を持って横瀬町に通い、横瀬のまちづくりに参加したい!と思ってもらえるような場にすることで、「関係人口」を増やしていこうと横瀬町は考えます。
私は大学時代から横瀬町に関わり、コロナ最中に都内で就職してからは足が遠のいていましたが、縁あって改めて横瀬町に関わることになった「関係人口」の一人だと感じていますが、「関係人口」として、「横瀬町」を主語にして自分の強みを生かして何ができるのか?実際にまちで暮らす人々が何を感じているのか?これからさらに思考を巡らせ、横瀬町をさらに深く知りながら考えていきたいと感じました。
3 横瀬町、「よこらぼ」から、日本・世界に発信!
まちづくり、はどの地域でも必要とされている中で、外の人間が関わろうとするとき、「どこにどんな形で関わるか」はとても重要なテーマなのだと思います。
「よこらぼ」のような実証の場や、チャレンジできる風土はプレーヤーにとってとてもありがたく、何より横瀬町の皆さんが本当にあたたかいことが支えになります。
学生時代から、横瀬町のあたたかさは実感していましたが、変わらぬ、さらに懐が深くなっている(笑)と感じます。
私個人としては、これから「まちづくり」に正面から向き合い自分が生み出せる価値を考えていくタイミング(と思っている)のですが、そのためには、自治体が考える「まちづくり」を理解した上で、アイデアを形にしていくことが絶対に必要になってくると、感じています。
だからこそ、「よこらぼ」のように町内外の市民が気軽に、そして楽しくまちづくりに参加できるプラットフォーム・場の存在や、横瀬町の未来を一緒に考える機会、チャンスをいただけているのは大変ありがたいことなのだと感じました。
時間がかかる「まちづくり」という活動を続けていくためのエコシステムとしてのプラットフォームがあることは、すなわち、持続可能なまちづくりにつながるのではと感じます。
横瀬町の恩恵にあずかりながら、横瀬町での「まちづくり」のチャレンジを小さくても仲間と一つ形にして、その経験を生かしてさらなるチャレンジを繰り返していきたいなと、感じています。
今回はここまで。横瀬町のフットワークの軽さ(笑)と、横瀬町の、課題に対するアクションが少しでも伝わったでしょうか。
自然豊かで、ひとがあたたかくて、そして都内からも気軽に行ける距離の横瀬町。ぜひ一度観光にだけでもふらっと訪れてみてもらえたら嬉しく思います。
これから横瀬町で展開されていく様々なチャレンジや、自分自身が取り組もうとしていることも、少しずつアウトプットしていきたいと思っていますので、引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです。
横瀬町の皆様、有難うございました!引き続きよろしくお願いします。
最後までお読みくださり、有難うございました!