ベルリン湖漂流記特大パック 自然に酔う編
ベルリンの夏といえば湖。
中心地から電車で1時間ほどの場所に様々な湖がある。
6月上旬の気温が30℃をさまよう時期、友達が安いカヤックレンタルを見つけたので、東側にあるGroßer Müggelsee(グローサー ミューゲルゼー/ 大きい ミューゲル湖)に行ってきた。
ここミューゲルゼーは去年の30歳の誕生日(7月16日)に自転車で20km漕いで向かおうとした場所だ、
到着まで半分の地点で雷雨に襲われ、諦めて近くの森に逃げ込んだ際にシュプレーパークという有名な廃遊園地を見つけた記憶はまだ新しい。
今回は電車とトラムで向かう。
電車とトラムでレンタル所へ
Sバーン Berlin-Köpenickで降り、トラムでWassersportzentrumまで向かう。
トラムを降り少し歩くと船や水上スポーツの貸し出しエリアが見えてくる。磯の香りはしないものの、船が集まる光景は見ていて興奮する。
Müggelseedamm 70, 12587 Berlin
営業時間 9:00〜20:00
二人乗りカヤック一日レンタル 35€ (現金支払いオススメ)
青いボディーのカヤック
川にかかった橋にBüro(オフィス)があり、身分証を提出、コピーして説明を受ける。
その際住所記載証明が必要だったので、観光で来る人は滞在ホテルの証明などもコピーして持っていった方が良さそう。
ロッカーなし、クーラーボックスレンタルあり。
・湖に出たら湖の中心を漕がないこと
・20時までに返却すること
と説明を受け救命具を着け早速我々のカヤックがやってくる。
真っ青なボディーが美しい人生初のカヤック、井之頭公園の手漕ぎボートよりも漕ぎやすかった。
豪邸観光、そして湖へ
レンタル所は湖の手前の河部分にあるので、しばらく河沿いをゆっくり進む。湖に出るまでは豪邸と美しい庭が続く。
人んちをジロジロ見ながらモーターボートの波に煽られつつ湖へ向かう。
湖へ出るとその大きさに驚く。
ひたすら青い空と光る水面が続き、山のない真っ平らな風景は開放感をより一層強める。こんだけ平らなら地球平面説も信じるよな〜とぷかぷか浮かぶカヤックの上で思う。
湖の上で最強二大巨頭ランチ
ちょうど昼過ぎだったので、カヤックの上でランチタイム。保冷剤を詰めて持ってきた冷凍ブドウ(緑)とサンドイッチを食べる。
「夏に食べる凍らせた白ブドウ」「サンドイッチ」は、2017年オーストラリアでの3ヶ月の農場滞在時に私を支えた二大巨頭で、真夏の農作業を終え更にマラソントレーニングをした後に食べると毎回天国へ行けたシロモノである。
オーストラリアの大地で夏に食べる冷凍ブドウとサンドイッチが好きだと誓った。
だから特別な夏の日は冷凍ぶどうとサンドイッチを持参する。
木陰で休憩、自然に酔う
2時間ほど漕ぐと湖の反対側まで来た。
白い砂があるビーチがあり水着の人がちらほら見えたが、より人気のない場所を探し船を停めた。
木の間にカヤックを乗せる。
水中に赤い木の根がのび、木や石の表面には緑の苔がふわふわ生えている。
しばらく湖を眺めながら菓子をつまみ持ってきていたお香を焚いてボーッとする。
今回誘ってくれた友人は自然やインディアンの話に詳しい。
最近は地層の刺繍をTシャツに施しているらしい。
小魚が泳ぐ水の中をゆっくり歩いていくとひんやりした水が気持ちいい。
湖自体浅いようで、沖へ行っても足は着くようだ、
水中で砂をけって泳いでみる。
背泳ぎをすると真っ青な空が一面に広がり、手を水中でパタパタさせしばらく浮いてみる。
まさに地球生活ピーポーだなあと思う瞬間。
真っ青な空、静かな水がチャプチャプと音を立てる。
帰りは早めにレンタル所に向かい始めたが、夕方5時以降のうだるような日差しが体力を奪い、船酔いしかけてしまった。
まさに地球酔い。
休み休み漕ぎ20時に無事返却。
帰りにビールを買って帰った。