乱歩『二十面相』と『少年探偵団』
予想以上に延長されたおうち時間を利用して、江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズを読了しました。
初見は確か…小学三年生くらいの時だったはず。父親が買ってきた記憶があります。意気揚々、包みを開けてみたものの、おどろおどろしい表紙にドン引きしたことを覚えています(笑)
子どもながら、買ってもらった手前、読まないわけにもいかず…仕方なく、“朝の10分読書”用に持って行きました。
表紙の不気味さのせいで(笑)、当時の私は、正直あまり内容には期待していませんでした(*´з`)
しか~し!読んでみてびっくり!面白さにのめりこんでいき、あっという間に読んでしまいました。
あれから十数年後に再読してみて、再び面白さにやられました…!
読みながら、
「この笑い方はもしかして…??いや、ありえないよね…??」
「このひとは敵…?それとも味方…?いや、これが二十面相なのかも…?」と
終始、頭のなかが大混乱でした(笑)
予想外な展開を迎えるたび、ゾクゾクッと小気味のいい寒気が背中に走りました。ホラーやミステリーのようであるけれど、そうでもない。
児童文学のようにも思えるけれど、大人が読んでも十分楽しめる作品。
わざわざ既存の概念にカテゴライズしなくてもいいのかもしれませんね。
今回再読してみて感じたのは、
☑二十面相は、義賊に似ているが、そうではない…
☑明智小五郎に追い詰められるたびに、冷や汗をかき、虚勢を張ってしまう
☑案外、明智小五郎のほうが一枚も二枚も上手なのでは…
“天才的な”盗賊と言われるわりに、明智小五郎をまえにすると威勢の良さが半減してしまう様子は、案外小心者なのかも…と思ってしまいます。
一方の明智は、敵を前にしても悠然と構え、慌てる様子がない。むしろ、状況を楽しんでいるかのように、笑っているわけです。う~ん、格好いい。
これぞ大人、というよりも紳士の対応ですね。
年数が経っても読書を楽しませる人物を創りだした江戸川乱歩に感謝です☆
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今回読んだのは、
『怪人二十面相』と『少年探偵団』の二作品です。
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