Sunday’s Book 27 「すべては9と3/4番線から始まった」

★Sunday’s Book★

明日が憂鬱な日曜日に、読んだらほんの少しココロが前向きになれるような
「心の体温が上がる」本をテーマにご紹介します。

<27冊目>
タイトル「ハリー・ポッターと賢者の石」
著者:J.K.ローリング

日本で発売されたのは99年


発売当時私は8歳

ハリーは11歳


同年代のハリーの活躍に夢中になり

400ページを超える大作は発売する度1日で読み終えた。

読み終わるまで本の前から頑として動かなかったので

両親はさぞ心配しただろう。


ファンタジーの国、イギリスが生み出した超大作。

魔法にゴブリン、妖精、ドラゴン、フクロウ…

ファンタジーに欠かせない要素がこれでもかと盛り込まれ

現実ではあり得ない異世界を演出

あり得ないものを想像する楽しさは、ファンタジー小説の醍醐味


そして、ハリーの始まり、9と3/4番線。

ハリーはロンドンに住んでいて、実在するキングスクロス駅から

ハリーの魔法界は始まる。

しかも、ハリーは最初、自分が魔法使いであることを知らない。

私たち読者と同じ世界、同じ知識量からスタートするのだ。


だから夢中になれるのだと、思う。

圧倒的な世界に、現実から向かう。


8歳の私は、11歳になったら私も魔法学校から手紙が来るのだと信じた。



結局、魔法使いにはなれなかったけれど

この作品はきっと私にとって

想像する楽しみや言葉の中にある輝きを教えてくれた


私にとって、永遠の、「始まりの作品」です。



2019年は、「始まり」が多い1年でした。

たくさんの初めてを経験しました。


初めてのことをするとき、自分の人生の中の繋がりを感じたりして

それが「今の自分は間違っていない」と

確かめられる拠り所にもなりました。


誰にでも、「始まり」がある。

そこから人生が続いていく。


初めての経験が減ると、あっという間に時間が過ぎていくのだと言います。


長い長い1年を過ごせたこと、感謝しながら

私の「始まりの作品」へと改めて、想いを馳せる年末になりました。

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