ル・サンクを読み込む日々
毎日ちょっとずつ桜嵐記について書いています。
舞台を見れた公演はル・サンク(公演毎に発刊される写真集&台本)を買うようにしていますが、こんなにぼろっとするくらい読み込んだル・サンクは初めてです。
「ああ~編集に携わりてえ」と思ったり。美しい写真が無数にあって、どれをどう選んで配置しようか、考えるだけでワクワクします。
特に17ページ、桜嵐記最後のシーンの見開き写真が美しいです。銀橋にお衣装が反射?して映り込んで、帯のように見えるところも素敵です。
実際に見た舞台との差分を探すたのしさ
ルサンクに掲載されている写真は舞台稽古の時のものなのでしょうか?(誰か教えてください!)
ありちゃん後村上天皇のお化粧は、東京公演のときと大きく異なるような。東京公演では、目がもうすこしぽってり描かれていました。ショーのアイシャドウも違うようです。東京公演ではスパニッシュのシーンのお衣装そのままの、レトロなスカイブルーだったように記憶しています。
裏表紙がすてき
裏表紙は最高に美しいですね。右上に月、左下に人物を配置したレイアウトもよいです。美しく広がったさくらちゃんのドレスが桜の花びらのグラデーションそのもので、「桜」嵐記と芸名にリンクしているな、と思ったり。(美園さゆり、じゃなくてよかった)
そしてりょうちゃんの目線が、なんとなーく険しめなところは個人的に笑えます。ニヒルやクールの表現ではなく、サヨナラ特番を見た後だと「指導官」っぽく見えてしまう。
脳内反芻&脳内上演を可能にする台本
数回見た公演の、記憶をたどりながら台本を読む楽しさは格別です。読みながら延々と脳内上演してしまいますね。
「しゅじょう」って帝が呼ばれていたのは「主上」なんだなあとか、学びにもなります。
主上:
〘名〙 (古くは「しゅしょう」) 天皇の尊称。かみ。うえ。至尊。
※続日本紀‐神護景雲二年(768)七月辛丑「告二大丘一曰、今主上大崇二儒範一、追改為レ王」
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弁内侍が「嬉しいわ。父も母も兄たちも、皆死んだのだから」と言っているように聞こえたのは、「嬉しや」だったんだ、とか。
冒頭のるうさん正儀の台詞、長いなあとは思っていたけれど、文字で見ると本当に長くて難しいことばかりで、これ覚えたのすごいなあとか。
風間尊氏の「木は簡単に倒れるかなあ?」の言い回しがすごく好きなのですが、ト書きでは「かなあ?」ではなくて「かな?」なんだなとか。
権七の台詞「なんか、ええのう」が、ト書きだと「なんか、エエのう……」とカタカナなんだ!と勝手に萌えたり。
何度読んでも新しい発見があって、そのうちエリザベート同様、暗記してしまいそうです。