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ロシアの反対を押し切ってNATOが拡大したのだから、「西側のせいだ」という論調
ウクライナのジャーナリスト@yermolenkoのツイートを翻訳しました。
ロシアの反対を押し切ってNATOが拡大したのだから、「西側のせいだ」という論調をときどき耳にする。これはロシアの偽善ぶりが際立っている。 NATOは1990年代から2000年代にかけて拡大したが、「ポスト・ソビエト」空間は全て(バルトを除いて)ロシアの影響力のために残されたのである。
ソ連は1991年に崩壊したのではなく、別の形で存在し続けた。経済、政治、情報空間、文化空間、安全保障など、「ポスト・ソビエト」諸国の全てがロシアに支配されていたのである。
西側諸国は、*ヴィシェグラード諸国やバルト諸国と同様に、経済的、政治的に東欧に参入することはなかった。「ポスト・ソビエト」諸国は全てロシアに委ねられるという黙契があったのです。これは、ウクライナの「オリガルヒ」(寡頭政治)やベラルーシの独裁の根源の一つである。
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にも関わらず、ロシアはこれらの国々(特にウクライナ、ジョージア、モルドバ)を自ら遠ざけようとする愚か者だった。ロシアはこれらの国々に対する影響力を維持するあらゆる「ソフトパワー」の可能性を持っていた。が、これらの努力失敗した。
何故なら
1)歴史はもはやロシアの味方ではなかった
2)独裁者は愚かだから
「全て西側の拡大のせいだ」というロシアのおとぎ話を信じないでもらいたい。私達ウクライナ人は、ソ連が崩壊して以来、十分に拡大しなかった西側の偽善について言いたいことがたくさんある。私達は黙ってロシアの植民地として扱われて来た。今、私達はもうこれを許さない。