占領者はオレニフカの捕虜収容所への新たな攻撃を報告し、ウクライナ人捕虜が死亡
Ukrainska Pravda 9/18/2022の記事の翻訳です。
ロシア占領軍によると、9月18日9時頃、オレニフカ(ドネツク州)の捕虜収容所が再び攻撃され、ウクライナ人捕虜1名が死亡したとのことだ。
出典:ロシア占領軍管理局、ロシアメディア
詳細: 自称「ドネツク人民共和国」の「法務省」によると、ウクライナ人捕虜1名が攻撃により死亡、更に5名が負傷したとのことである。
ロシア人の犠牲者はいない。
なぜこれが重要なのか。7月の流刑地への最初の攻撃では、ロシア側は、HIMARS(米国製多連装ロケットシステム)を使って発砲したのはウクライナ軍であると主張した。
その後、CNNが調査結果を発表し、「(ロシア側が確認するために見せた)映像には(ミサイルが地面に残した)穴はなく、ベッドは元の位置にあり、柱は無傷だったが、火災による大きな損傷が見られた」とロシア側説を撤回した。専門家によると、HIMARSが発射されたミサイルであれば、地面に穴が開き、より大きな被害が出たはずだと言う。
ウクライナは前線からわずか15キロしか離れていない目標に高価なHIMARSを使うことはなかっただろう。
ウクライナ政府は、流刑地の兵舎での火災はサーモバリック兵器によるものだとしている。
アゾフ連隊長代理のミクタ・ナドトチイは、ウクライナ・プラウダのインタビューで、オレニフカではロシア軍はRPO-Aシュメル(ロシア語で「ハチ」の意、編注)を使用できたはずだと報告している。
背景
7月29日、ロシアのメディアは、ウクライナ人捕虜が収容されていたオレニフカの流刑地が襲撃されたと報じた。少なくとも53人の死者が出たと宣伝した。
ウクライナ軍参謀本部は、この攻撃は表向きはウクライナ軍によって着弾されたとするロシアの主張を撤回した。参謀本部はまた、ロシア側が捕虜の拷問と殺害を隠そうとしたと報告した。
ウクライナ情報部は、オレニフカでのウクライナ人捕虜の大量殺害は、エフゲニー・プリゴージンの指示を受けたワグナーPMC(民間軍事会社)の傭兵によって組織されたと推測しているが、ロシア国防省では議論も承認もされていなかった。
ウクライナ治安維持局(SSU)は、占領されたオレニフカの収容所で爆発を起こしたのが自分達であることを確認した居住者同士の電話での会話を録音した。
アゾフ連隊の部隊は、オレニフカでのウクライナ人捕虜殺害に関与した者の捜索を開始すると表明した。