ロシアの元首相で宇宙庁長官:ドミトリー・ロゴージン
ハインリッヒ・ボエル財団の元キーウ支局長で、東欧専門家のSergej Sumlennyが6/14/22にツイートしたロゴージンに関するスレッドの翻訳です。
ロシアの元副首相で現在は宇宙庁長官のドミトリー・ロゴージンが、ウクライナを永遠に消し去ろうと呼びかけ、セルビアの戦犯カラジッチとムラディッチを賞賛するツイートに対して多くの人が怒りのツイートをしている。これは、西側諸国がロシアの指導者についていかに無知であるかを示している。
トリックは、ロゴージンは常に純粋で明白なナチスだったと言うことだ。「極右」でも「過激派」でもなく、ロシアのナチスである。そして、これは「若気の至り」ではない。大人のロゴージンがRNE(ロシア民族統一)の鉤十字の旗の下、モスクワの中心部で演説している所。
想像してみて欲しい。この人物がロシアの宇宙開発全体を監督している。(最近、ロスコスモスは科学と平和の企業であるだけでなく、ロシアの全てのICBMを製造している事が確認された)元副首相。そして彼はナチである。核ナチス。
ロゴージンは若い頃からナチズムのファンであった。ここに彼の写真がある。"全ての国家の白人よ、団結せよ!"というポスターを持ってヒットラーのサルートしている。
別の写真 - "ユダヤ人ファシズムは最も危険な事だ "のポスターの下で演説をしているところ。ロゴージンと近くにいるのは - ナチの教祖コンスタンチン・クリロフ。
余談:クリロフ(最近亡くなった)は作家であり哲学者であり、ロシアのナチズムの「深くて知的な」バージョンの創造者であった。彼の考えは、ロシアはユダヤ人(ボス)とチェチェン人(殺し屋)の同盟によって占領されており、彼らはロシア人を搾取している、と言うものだった。
クリロフは、ナチズムは効果的な戦勝国社会を作るための道具であると信じていた。彼は、ソ連は「プロトEU」と戦っており、国家社会主義はモスクワが征服したツールであり、今その力を使う必要がある、という考えを押し通した。「我々は勝者であり、国家社会主義を利用することができる!」
もう一度:この写真では、ロシアの副首相兼核プログラムを持つ宇宙機関のトップであるロゴージンが、危険なユダヤ人についてのポスターの下に立っており、西側に対する永遠の戦いでより強いロシアを作るために「国家-社会主義の力を使う」ように促す男の近くに立っている。
今までのロゴージンの政治的キャリアは何だったんだ?まあ、ほとんどナチズムだ。彼は "ロディーナ"(祖国)党の共同代表だった。これは彼らの広告:アーリア人のロシア人の母親が移民から嫌がらせを受け、ロゴージンが彼女を救う。広告は、"ゴミから街を浄化しよう "と言っている。
もしあなたが、ロシアがナチスを国際特使として派遣するわけがないと思っているなら、大間違いだ。2002〜2003年にかけて、ロゴージンはカリーニングラード問題でリトアニアとの交渉役を務めた。その後、対ミサイル防衛交渉のロシア側交渉官となった。また、2008年にはロシアのNATO特使に任命された。
そうだ、言い忘れていたが、1992年、ロゴージンは親ソ連のネオナチ「ロシア共同体会議」のメンバーで、ロシア傭兵の側についてモルドバで戦っていた。この写真は1992年のものとされ、モルドバで友人達と楽しんでいる様子が写っている。
ナチスの特使として、ロゴージンは正にナチスのような事をした。憎悪と脅威を撒き散らしたのだ。2012年にブリュッセルを去る時、彼は大使館の庭に2本のポプラを植え、「NATOにはポプラが必要だ」と言った。ポプラはロシアでは「トポル」と呼ばれ、核弾頭のICBMの名称である。ロシア国営メディアは彼の "ジョーク "を称えた。
そう、もしあなたが、2013/14年のマイダン革命が、ロシアがNATOを核で脅す理由だと考えているなら、よく考えて欲しい。ロゴージンは2012年に明らかにNATOを核攻撃で脅し、ロシアのプロパガンダメディアはそれを祝って、「トポルM」(ICBMの明確な名称)をタイトルに持ち出したのだ。
2014年にルーマニアが、ロゴージンの乗った飛行機に対して領空を閉鎖した事について、ロゴージンは「次回はTu-160(核搭載戦略爆撃機)で飛行する」と書き込んだ。ロシアのメディアはそれを再び祝った。
これ以上説明する必要はないだろう。すでに明らかなように、この男は数十年にわたる素晴らしいナチスのキャリアを持つナチスである。クレムリンに選ばれたのは、核兵器で脅かすナチスだからだ。彼がやっているのは、大量虐殺を呼びかけ、自由な国々を脅かすこと。彼はロシアの高官である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?