Xデザイン学校2019 ベーシックコース #05 ペルソナ/シナリオ法
前回のインタビューワークではこれで本当に先に進んでいいのか?と不安を残しながら終了し、ウンウン唸りながら宿題(行動シナリオの清書)に取り組み、結局のところあまり自分のやってきたことに納得感を持てないまま今回のワークを迎えることとなった。
講義:ペルソナ/シナリオ法
今まで集めてきた材料がどこでどういう風に使われるのかといった一連の流れが見えてきたことにより、モヤモヤと霧が立ち込めていた部分がちょっとずつ晴れてきたと同時に、このフェーズにおいての勘所というか、抑えるべきところが以前よりクリアになり自分が変に拘っていたポイントとズレていたということにも気づく。
あくまでやってきたことを全て繋げた上で「サービス」に落とし込むということが意識できておらず、どうインタビューしようとかプロフィールの書き方がどうとか目の前の表層的な部分にばかり注力してしまっていた。
あれだけ道具に使われないようにと言われておきながら、こういう単純なところで罠にはまってしまうのが恐ろしい。このパターン、毎度お馴染みになってしまっている。
上位下位分析を通して見えたもの
宿題として提出した行動シナリオにはまだ生っぽさと荒々しさが残っているものの、そのアウトプットを捻り出す過程において再度調査をやり直し様々な角度からユーザーへのアプローチを試みたことが、結果としてメンバー間の共通理解を深めワーク中の議論を活性化させることに繋がった。
材料集めに躍起になっている頃には不安しかなかったけれど、こうして続けてやってみないと見えないこともあるのかという発見があった。
今回一番の学びは「間違えていたと気づけば戻ればいいし、またやり直せばいい」ということ。文字にするとアホっぽいし当たり前でしょ!と思われてしまいそうだけれども、足元の狭い範囲だけを見てそこに留まり続けるのではなく常に全体を見て次のアクションを決めるということを自然にやってのけるのは、自分のような初学者にはなかなか難しい。
自分は今まで、一つ一つの個別のプロセスに対して「うまくできた・できなかった」をこと細かに振り返り、局所的な改善の積み重ねをもって自身を成長させようとしていた(あるいは成長したつもりになっていた)。勿論そういった勉強の方法は無駄ではないかもしれないけれども、伸びしろに限界がある。
スポーツや楽器演奏のように何かを「つかむ」感覚を経て爆発的に上達するためには、日々の鍛錬+新たな視点が必要で、その新たな視点というのは目の前の事で精一杯になっている内にはかすりもせず、一通りのことをこなして段々余裕が出てきた頃ふとした瞬間に初めて得られるのだ。
所謂、UXの向こう岸に渡るにはきっとそういうことも必要なんじゃないか…と思う。
初回の講義で「学んできたことを捨てよ」「まず20時間続けよう」「ピンポイントでそれだけ書かれた本を読むより、その周辺について書かれた本を複数読もう」と教わったのを思い出したが、これって自分の視野を狭めてやったつもり・わかったつもりになってしまうのを防ぐのにめちゃくちゃ大事なことではないか。
ワーク後悶々と考え続けた末に「これまでのプロセスでああだこうだ細かいところで悩んでたけど、そもそも気にするべきところ全然違ったわ!」という結論に至る。
分からないことは未だに多く課題はいくつもあるけれど、ほんの少しだけ自分を客観的に見れるようになったのではないか。グループメンバーと会話する時間もそれなりに増えて、気持ちに余裕が出てきたのもあるかもしれない。
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