松葉杖で過ごした時の話
膝の靭帯を損傷し、一ヶ月間片松葉で過ごした時の話。
松葉杖をもらって病院を出ると、まるで違う世界でした。
階段一段一段よいしょよいしょと登り降り。
同じ距離を歩くのに、いつもの倍時間かかる。
通勤片道1時間ちょっとが2時間に。
職場に着いた時点で、一日働いたくらいの疲労感…
私の使っている電車は、ラッシュ時だと各駅でもすし詰めになる路線です。乗るのがやっとで、優先席まで辿り着けない。
姉が妊娠したときにこう言ってたのを思い出した。
「席を譲ってくれる人は、きれいなおばさん、部下に慕われてそうなサラリーマン。譲ってくれない人は、部下に慕われてなさそうなサラリーマンと、オタクっぽい人」
あ、これは姉の独断と偏見ですしオタクっぽいっていうのはリア充大嫌いな性格悪いオタクのことだと思います。
確かに、私に席を譲ってくれた人たちは仕事のできそうなサラリーマン、優等生っぽい中学生でした。
仕事できそうとか優等生っぽいっていうより、電車で座っててちゃんと周りが見えてて、見知らぬ人に声をかけて優しくできるんだから仕事はできるに決まってるし優等生に決まってるんです。
あと満員電車の優先席で目の前の私に気づかずふんぞり返ってスポーツ新聞読んでるおじさん(ふんぞり返って新聞読めるくらいだから十中八九健常者)がいましたが、
あぶなっかしい私に気づいてくれた別のおじさんが、「ここに寄っかかりなよ」って、ドア前のスペースを空けてくれました。
いくら怪我してるからって優しくしてもらって当たり前なわけじゃないし、私の場合は生まれつきの障害者でなけりゃ自分の不注意で自爆しただけの怪我なので、助けてくれた人たちには本当に申し訳なさと感謝の気持ちの連続でした。
まあそれにしても妊婦さんは大変ですよね、怪我人に嫉妬する人はいないけど妊婦さんに嫉妬して嫌がらせしてくる奴がいるって話たまに聞きますから。
あとは職場の最寄り駅で私を見つけて、私の荷物を持って先に歩いて職場まで運んでくれた同僚の奥様方。
ジムで心配そうに話しかけてくれた奥様方。
あの、「おばさん」って言葉はディスるみたいで使いたくないのですが、おばさんっていえばみなさんがイメージわきやすいのであえて使いますが、怪我をしてるときに私を助けてくれたのは8割くらいがおばさんでした。特に子どもがいる主婦の方。
この経験からおばさんが大好きになりました。
そして、同じように困ってる人がいたらお節介でも助けにいくおばさんになろうと誓いました。
片松葉の一ヶ月の間に、私の誕生日があって、その日にMRI検査に行ったあとフェアリーズの新曲リリースイベント(撮影会)に行くというなんともステキな計画を立てました。
いつも通り美少女たちが何曲か披露してくれて、そのあと撮影会。
私がこの日に一緒に撮ろうと思ったのは林田真尋ちゃん(当時18歳)
↑これは最近の写真
私の番になったときに、片松葉の私を見て、すごく心配そうに
「大丈夫ですか⁈⁈」と言ってくれ、
松葉杖を置いてそろそろと真尋ちゃんの方に歩こうとしたら、
真尋ちゃんが何か言いながら近寄ってきて、すぐ定位置に戻っていった。
なんて言ったのかあとからわかったんですけど、
「肩使いますか?」
って言ってくれたんですよ。
でもスタッフさんとかいるから大丈夫だろうとすぐ思ったんでしょうね。
通常、メンバーが定位置から離れることってないはずなんです。しかも、その時着てたのは肩出しの衣装でした。
優しいなあ真尋ちゃん…肩使っとけばよかったな…なんて冗談ですよ
「お誕生日なの⁈おめでとー!早く良くなってね!」
と言ってくれました。
いろいろと不便で金銭面も大変だったけどこんなかわいい人に心配されるなら怪我してよかったわとすら思った。笑
こんな子に肩使いますかなんて言われたら好きにならないでいられるわけないだろ!!
後日「真尋ちゃんのおかげで足が治ったよ!」とまた撮影会で報告しに行きました。
ずっと応援します。
あでも私はフェアリーズ5人全員推しです🧚♀️
私がこのエッセイで言いたかったことは、
たくさんもらった優しさを絶対に返していくという決意と、
今ちょうどフェアリーズの新曲出たばかりなんでみんな聴いてねってことです♪
【MV】Metropolis~メトロポリス~
【MV】Tell Me How You Feel
【MV】Change My Life