地元
また日常がはじまる。
久しぶりに地元に帰って、また一人暮らしのおうちに戻ってきました。
家族の中にずーっといると、それはそれで息苦しいこともあるけど、縛られるという安心がある。私の存在を確認してくれる人、心配してくれる人。安心感。これはマズローの安全の欲求なのか、社会的欲求なのか。欲求が満たされると、身体の調子は良くなるし、集中できるし、活動の効率もよくなるし、発想も豊かになる。人は一人では生きられないようになっているんやろうな。
でも。その安心感を感じる相手は家族でなくてもいいのでは。承認欲求が友達関係や仕事での人間関係の中で満たされれば、それはそれで心は満たされるのどろうかと考える。私はそうゆうタイプではないけれど…。
昨日、地元の友達と話してた。その彼は生まれてから地元を離れず社会人になった人。それまでの人間関係の中にある人は地元を離れて仕事をしたり学んだり、家族を持っていく。外に出て、そこで居場所を見つけて、どんどん進んでいく姿を見て、さみしくなる。物理的にではなく、心の「孤独」らしい。
私も一昨年までそうだったような気がする。新しい世界を見て、新しい人間関係の中で居場所を見つけて、そこで必要とされて帰ってこなくなる友達が、すごく遠くに行ってしまったような気がしてた。
でも…。自分がその立場になって、自分が思っていたのとは少し違う感覚になってる。新しい土地ではアウェイな存在。一生懸命着飾って、気を張って、周りの声に耳を傾けて、タイミングを計って声を上げて。家に帰ればソファに倒れ込む。そんな毎日の繰り返しの中で、一つ一つの成功体験が自信になって、ようやく居場所ができていく。一生懸命な日々の中で、地元の友達のことまで気をまわしてられないというのが現実かもしれない。もしくは恋人もそうかもしれない。
私の地元はとても田舎。地元でずーっと過ごすことは、これまでのご縁を一番に大切に、自分がこれまでにお世話になった人に恩返ししていくことだと思っている。だからこそ、地元を離れて仕事をすることは少し心苦しい。誰のために働いてるんだろうって思ってしまう。でも帰れない。地元に残ることも素晴らしいことだけど。今しかできないことをしたい。
誰かのために生きることも素晴らしい。でも自分のために生きたい。人生という有限な時間を使いたい。
何が正解かなんてわからない。今思う後悔しない選択を考えるしかない。
地元から離れる覚悟がこれなのかな。