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写真には映らない美しさ、にも多様性。
昨日娘とお風呂に入っていた時、娘がリンダリンダを歌い出した。
そんな古い曲を知っているの?と驚いたら、給食時間の音楽で流れたという。
その後の会話が、ちょっと印象深かったので、書き残しておく。
母🔹🎶ドブネズミみたいに美しくなりたい〜。写真には映らない美しさがあるから〜🎵
娘🔸美しいのに写真に映らないってどういうこと?
母🔹美しさって見た目ばっかりじゃないでしょ? 心が美しいとかもあるでしょ。
娘🔸ああ。白人は黒人より美しいけど、黒人でも心がきれいな人がいるしね。
母🔹え?白人の方が美しいなんて決まってないよ。
娘🔸だってそういうお話があったよ。昔、色の黒い妹と色の白い姉がいて、姉が意地悪なの。それで道で困っている人がいたんだけど姉は無視して、優しい妹がその人を助けてあげたら、その人が実は神様で、白い扇で妹を扇いだら妹が白くて美しくなるの。だけどそれを羨ましがった姉が自分も神様のところにお願いに行ったら、黒い扇子で扇がれて黒くて醜い姿になったんだよ。
母🔹なんつー差別的な物語! それさ、まず色黒か色白かっていうのと黒人か白人かっていうのは違うからね。それに色が白い方が美しいっていうのはまだ美しさの基準がすごく狭かった頃の昔の日本の話だからね。今の時代はもっといろんな美しいの種類があるから。
娘🔸そしたら心の美しいもいろんな種類があるよね。こっちの人から見たらあの人いい人だね、って思えるような人でも、あっちの人から見たら嫌な人だねっていうことあるしね。
母🔹ああ、確かに。性格だって好みもあるしね。面白い人がいいっていう人もいれば真面目な人がいいっていう人もいるし、自分の思ったことをはっきり言える人の方が素敵っていう人もいれば…
娘🔸自分の話を受け止めてくれる人の方が素敵っていうこともあるしね。
はっきり言える人、の反対の例に、受け止めてくれる人、という言葉が出てきたことが本当に素敵だな、と私はキュンとした。
そして外見の美しさと内面の美しさ、という2項で始まった話は、外見の美しさも内面の美しさも多様だ、ということに気づかせてくれる話に至った。
温かい学びのあったお風呂時間だった。