【4日目の後】また夏に向かいながら
職場へ向かう電車を待つ。
昨日の朝は森の中で朝ごはんのバナナとご飯をつついていたのに、全部夢だったみたい。
帰りの飛行機はとても狭くて、映画も観れないから4時間半目を瞑ってひたすらぼんやり過ごしていた。異国の友達の瞳や、肉厚な感じの南国の植物、味の濃いご飯、歌声、話したことを思い出しながら。
いつもの最寄駅に着くと、むわりと熱気が顔に当たる。南国にいる間にどうやら梅雨が明けていたようだ。あれ、もしかしたらこちらの方が暑いんじゃないか。げんなり。感傷的な寂しさが吹き飛んだ。
時の止まったサウナみたいな部屋に帰って窓を開け、全ての持ち物を元の場所へ戻す。
楽しかった夏の旅は終わりじゃなくて、まだ明けたばかりだ。お土産袋と新しい元気を背負って今日も職場へ向かいます。
4日間、やっぱりタイムリーに日記をつけるのは難しかった。でもそのときの気持ちを疲労と興奮の中で打ち込むのは、後から振り返って書く物にはない匂いが残ると思う。見返したときに嗅げるような記録って宝物です。
短い記録でしたが、私の大事な日記を読んでくださってありがとうございました。