8日目のお昼【お米畑の道の駅から】

東京から大阪まで、5日間かけてついにたどり着きました。2日間たくさんたくさん遊び倒しました。旅人から観光客へ大変身を遂げて、グリコのポーズをしました。実にいい笑顔。

生まれてはじめての大阪。赤、黄、橙のネオンがぐるぐる廻っていました。毎日がお祭りのようです。夢の中の夕方みたいでした。地元のお兄ちゃんは橋のしたにある高い塀に腰かけ、川をゆっくり進む遊覧船に手を降り、ぴょんっと飛び降りて家に帰る。観光客は目が回りそうなくらいキョロキョロしていて、視界はスマホのカメラだけ。ぶつかりそうになってふらりとよける、人だらけ。溢れるたこ焼き、派手な看板、落書きだらけの自動販売機とガムの汚れ、レトロゲームのプロ、ガチャガチャの壁、ギラギラネオンの激安スーパー、笑うおじちゃんに、勢いのある関西弁がおおきに!

大阪では、車は使わずに一日中歩き続けていました。人ひとりしか通れない猫の道やら、ごっちゃりとした大衆居酒屋の匂いは、車では感じられないですね。知らない場所の日常生活にもぐりこむのは、自分の世界が色づいて楽しいです。うれしいうれしい。

でもふらふらと遊びまわっていたらお金が吹っとんでいってしまいました。あらま、そろそろ戻ろうか。観光客から旅人へ。

これからは、引き返し。また何日かけて東京にもどります。今はもうあの夢の世界から離れて、静かな田んぼからお届けしています。まだ眠いです。久々に車に戻って静かな田舎道を進んでいると、家に帰ってきたような気分になります。行きより確実に紅葉が進んでずっと夕方みたいですよ。

旅の折り返し。これからもよろしくね。

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