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【10日目の夜】コインランドリーで待ちながら

溜まった洗濯物と一緒にコインランドリーへ行った。着慣れた洋服が知らない国でグルグルグルグルと回っている。

新しい街での数日は、学生時代に戻ったかのような賑やかなで目まぐるしい日々だった。

朝起きて、同室の友達におはようを言う。眠い目を擦って食堂に向かい、パンにハムとチーズを挟んで齧る。珈琲は必ずおかわりをする。余ったリンゴはバッグに忍ばせる。

その後は学校のような場所に行って、色々なことを勉強する。休憩時間になると広場でフルーツやらおやつをもらって、校庭でバスケをするかっこいい男の子たちを眺めながらおやつを食べることができる!

夜ご飯も食堂で、知らない人に「ここいい?」なんて言われて少しだけお話をする。シャワーを浴びて寝るを済ませたら、夜中に部屋を抜け出して、寮の裏の小さな広場でビールを片手に昼間はあんまり喋れなかった人たちと精一杯の言葉で会話をする。

そして火照った顔をぷらぷらさせて布団に帰るのだ。

繰り返す非日常も今日で最後だ。暖かく回る洗濯物もふんわりと熱を残してもう直ぐ止まる。みんなぽつりぽつりと帰って、私も明日からはまた新しい街へ向かう。

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