Xデザイン学校2023 マスターコース|#02 UXデザインとビジネスデザインの調査計画
今回は【ビジネスアプローチ】によるビジネス提案を行うため、ビジネスインタビューとビジネスモデルの作成を行った。今後のワークショップで、【ビジョンアプローチ】と【ユーザーアプローチ】によるビジネス提案プロセスを実践し、アジャイルに調査と発想を繰り返すとのこと。
調査では、価値観や暗黙知を見つけることが重要
価値観を分析することを「価値分析」というそうだが、「価値分析」には具体的な分析フレームワークがあるという。一方で「暗黙知の発見」には、具体的なフレームワークは存在していないそうで、インタビューや観察の中で『違和感』に気づくことによって暗黙知を発見できるという。
『違和感』を発見することは、インタビューや観察の中だけでなく、デザインのあらゆるプロセスの中で非常に重要であると私は思っている。しかしそれは簡単なことではないことを配属1年目で思い知った。さまざまな案件を同時進行する中、それも締切に追われる中で、小さな違和感に気づいたとしてもつい放置してしまうことがあった。案件が進んだ後にそれが重要な違和感であったことに気づくことになる…しかし、時すでに遅し。意識していなければ放置されてしまうくらい「小さな」違和感こそが重要だということを、今回の講義で再認識することができた。
ビジネスアプローチによるビジネス提案
学生時代は、ユーザーの困りごとや自身の思い・社会課題からプロダクトを提案することはあったが、アイデア発想段階からビジネス的な観点を絡めて提案をすることはなかったので、ビジネスモデルキャンパスをアイデア発想段階で使用することも初めての経験だった。既存のビジネスモデルキャンパスは、アイデア発想時点でユーザーと企業の利益を考慮できる一方で、何を重要視するのか共通認識がないまま話し合いが続いてしまったり、それぞれの実現性を考えてしまい、なかなか既存のプロダクトから突出したアイデアが生まれづらかったりするデメリットがあるのではないかと漠然と感じていた。しかし今回の既存のビジネスモデルキャンパスに「ソーシャル視点」を加えたフレームワークであれば、そのようなデメリットが解決できる気がした。「ソーシャル視点」をどこか「ビジョン」のような立ち位置でアイデア発想を進めることで軸をぶらさずに話し合いができた気がする。