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破壊と創造
破壊なくして創造はなし、悪しき古きが滅せねば誕生もなし、時代を開く勇者たれ
は橋本真也の名言です。どういったシチュエーションでの発言かはここでは触れません。
破壊とは、創造とは、さて現代で何かを新しくすることにおいてセットで語られるものでしょうか。
新しく造り出すには壊さなければいけないものがある。これは何事においても、一理あるのでしょう。
ただ、壊すものを間違えたら悲惨です。
人は間違えやすい生き物です。神だって、壊してはならないものを壊しました。
私は破壊と創造といえば、インド神話を思い浮かべます。インド神話においての破壊神は、なんであるか。
シヴァの妻パールヴァティーは、夫の留守中に自分の体の垢を集め、美しい人形を作った。その人形を気に入った彼女は命を吹きこみ、息子としたのである。それがガネーシャだった。
あるとき、水浴をしようとしたパールヴァティーが、ガネーシャに見張りを命じた。
「私が水浴をしている間、浴室にはだれも入れないように」と。そこにシヴァが帰宅した。ガネーシャは父の顔を知らないため、母の命令どおり彼を追い返そうとした。シヴァももちろんガネーシャが自分の息子(かどうかは曖昧だが)であることを知らないため、ふたりは部屋に入れろ入れないの押し問答になった。ついには激怒したシヴァが息子の首をはね、遠くへ投げ捨てたのである。
嘆き悲しむパールヴァティーの姿を見て、シヴァは捨てたガネーシャの頭を捜しに旅に出るが、どうしても見つけることができなかった。—『完全保存版 世界の神々と神話の謎』より
この、パールヴァティーが大切にしていたガネーシャの首をはねたシヴァ神こそが、インド神話の破壊神とされています。
シヴァ神はその後、旅先で象の首を持ち帰り、ガネーシャに付けたといわれています。(なので、インド神話のガネーシャは顔が象です)
愛するものが大切にしている存在の首を、はねてしまう破壊神。
インド神話では創造の神がブラフマー、破壊の神がシヴァとされており、シヴァ神は非常に強い存在とされています。
しかし、そのシヴァ神よりも強い、シヴァと戦ったとしても必ず勝つ、とされている神もいます。
その名はヴィシュヌ。ヴィシュヌは何の神とされているのかというと…
「この宇宙の維持」です。
維持とは、どういう意味か。
物事を同じままの状態で持続させること、です。
ガネーシャのほんとうの首は、結局、見つからないままでした。パールヴァティー、悲しかっただろうな。
2020.06.30.