しっかり守れよって話
私はチェスを少しだけやります。チェスは将棋とどう違うのー?みたいな話がよくありますが、
捕虜(取った相手の駒)を使うのが将棋で
捕虜は使わないのがチェス…と言われるかな。
あと成りかたが大きく違います。歩は手前で金に成りますが、歩にあたるポーンは最深部までいかないと成りません。ただ、キング以外の何にでも成れます。
え?チェスじゃなくてバスケの話だろって?そうですよ。
岐阜戦は2勝しました。
さて、ゴールデンウィークは岐阜4連戦です。本当は全て終わってから書こうと思ったんですけど、まあ待てなかったんですよね、内容が内容で。2つ辛勝もいいとこでした。勝ったからってニコニコできるやつじゃあないです。課題が噴出していますね。今まで勝ったからって深く追及するのをやめていたツケでしょうか。厳しい内容になりますのでこの辺で引き返す選択もありです。
さてポーンの皆さん、死ぬ気でやってますか?
岐阜さんの戦力分析はまあいいでしょう。前のめり、とコーチが述べてましたが諦めない良いチームです。
ディフェンスとは何であるか?
バスケットボールはチームスポーツです。私はエヴァンスルーク選手のディフェンスは一級品だと思ってそれを愛しているんですが、大好きなのでオンラインインタビューで質疑応答をさせていただきました。
私はあなたのディフェンスが好きなんですが、1対1のディフェンス、チームでのディフェンス、気をつけていることを教えてください。
ディフェンスというのは、全てがチームディフェンスだ、と思っています。1対1でもそうでなくても、全てチームのディフェンスがうまくいくようにやるようにしています。
私は分解していたんですけど、そうじゃなくて全てが全体のためにすることである、というお返事でした。コートビジョンが広く、チームメイトのヘルプに優れたルークらしい答え。
ディフェンスにおける選択肢
守る際に、さてどうするか。
1対1で無得点で仕留めることがもちろんベストですが、もちろん相手だってそうさせないように動いてきます。
ならば、ファウル覚悟で止めるのか。
一旦他に渡して、チームメイトに任せるのか。
フォローできるように気を配るのか。
24秒という時間制限の中でいかにして時間をかけさせて0点にするのか2点にするのか3点なのか。バスケットボールはポゼッションの多いスポーツですから、そういった分岐を何回も何回も繰り返していきます。
「ルーク」という役割
上の写真の駒も、ルークといいます。城塞や戦車をモチーフにした駒です。
チェスの駒の重要度は、
キング(∞)>
クイーン>ルーク>ナイト>ビショップ>ポーン
です。キングは王将なのでチームの勝ち負けのようなもので、落としたら終わりです。
クイーンが縦横斜め全てに動ける非常に優秀な駒で、キングを追い詰める際には無いわけにはいかないのですが、私の好きな駒はルークです。
ルークは前後左右にどこまでも進める駒ですが、ルークにだけ特定の条件下で、キングを守る特別な動きが認められています。キャスリングっていいます。将棋における囲いが作れるのがルークです。
そう、ベルテックス静岡の守りの要はエヴァンスルークです。彼はヘルプにフォローにマンマークに奔走しながら、得点も重ねアシストもリバウンドもやろうとします。だから好きという話ではなくて、それがルークの役割、とするのならば、ルークも、他の選手も、それぞれの役割を全うすべきである、という話です。
逃げないで向き合うのは何か
ベルテックス静岡のディフェンスの意識は薄いです。ルークがフォローするだろう、くらいの動きがとても目立ちます。こんなこと単推しが書いたら感じ悪いでしょ?
なので、そうではない!やれるんだ!ってところを見せて欲しいんだよね、ということです。
何もママドゥのスリーをゼロにしろって話じゃあないんですよ。
安易なターンオーバーからハリバックしてこないとか、インサイドを命ぜられているのに僅かな出場時間で棒立ちしているとか、そういう些細な部分の怠惰さです。
疲れもあるでしょう。それはきっとどのチームもどの選手もそう。
仕事もあったでしょう。それはあなたの契約がそうだからです。
打開するにはもう一歩スライドの足を早くする、互いに声をかける、ゾーンのルールを守る、無駄に怒らない、たくさん改善点はあると思います。
絶対チェックメイトを仕掛ける。逃がさない。私は複数のクイーンとルークでガンガン追い詰めるタイプです。ほら、ポーンは最深部まで攻めてこられればクイーンにもなれるのよ?
2021.04.