あるべき姿とか

なんかこういうのが流行ってますよね。

「今の自分は本当の自分ではない」
「私はここにいるべき人間ではない」

そう思い、さらに自分を成長させようというのは、とてもすばらしいことだと思います。

そして、あるべき姿や一年後の自分の姿をノートや手帳に書き留め、周りに宣言して、行動あるのみとばかりにせっせとセミナーやら研修会やらに参加。

いかにも自己成長と自己実現に努力しているすばらしい人です。

確かにそういう人生の捉え方は、効率的で成果出しやすいのだと思います。
小さな一歩を確実に繰り返して、成長を確認して、自己肯定感を高めたりできるんだと思います。

一方で、客観的にそういう人を見ていると、時々痛いなぁ…と感じてしまいます。

そもそも「あるべき姿」ってのが、なんなのかわかりません。
そんな宗教じみた理想像なんて、失礼、言い過ぎです、どれだけの人がその「あるべき姿」ってのになれてるんでしょうね。

うっかりすると、そればかりに気を取られて、途中にあったすばらしい出会いやチャンスを見過ごしていたりはしないのでしょうか。

寄り道や余計なことのほうが大事だと思う。

なんか美しい言葉に踊らされているようにしか見えないのですが、形骸化した抜け殻のようなものに縛られるのはもったいないなと思います。

自分の想像したものになろうとしている限り、自分の殻は破れない。

あくまで個人の見解です。

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蘭
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