【短編】メッセージ
ネガティブなメッセージがきた。
なんで、この人からは負のオーラしか感じないんだろう…。
メッセージが届いたことを知らせる音が鳴るたびに、憂鬱になる。
話を逸らしても、話題を変えても、ネガティブな印象しか受けない。
前に何かの本で、「友だちが減ったり、去っていくのは、自分が次のステージに上がったからだ」というのを読んだことがある。
確かに、そうなのかもしれない。
自分はなんとなく、もう過去の自分とは違う…基、昔、この友だちと出会う前の溌剌とした自分に戻っているような気がしている。
だから、なのか、わからないけれど、この負のオーラを纏った友だちと連絡したくないな、と、どこかで感じている。
全く都合のいい話なんだけど、過去に辛かったころ、お互いに傷を舐め合っていたような、そんな友だちとは距離を置こうとしている。
勝手だな…
立て続けにメッセージが届いたことを知らせるケータイをテーブルに伏せた。
いいなと思ったら応援しよう!
ありがとうございます!
短編集の制作に使わせていただきます!