【夢日記】赤いドレスの女
ヨーロッパにいるようだ。
石畳の続く道。
古いお城のような建物の入り口が見える。
ドレスアップした人たちが入り口の前に集まっている。
その中に、黒いLEXUSのような車が止まっている。
運転席側のドアが開いていて、ハンドルをつかんだ男性が足を外に投げ出している。
開いたドアに右腕を沿わせて、ボンネットに女が腰掛けている。
長い髪が風に揺れている。
ノースリーブの真っ赤なロングドレス。
プリーツになったスカートがフロントガラスいっぱいに広がっている。
井川遥。
なんてきれいなんだろう。
見惚れていると、自分も同じような真っ赤なドレスを着て、同じように黒い車にもたれかかっていることに気がついた。
「そんな格好してるなんて、あんたもバカね」
大きな声で井川遥が言った。
「そんな格好してるなんて、あんたもバカねって言ってるのよ」
そう言って、車のボンネットから降りると、男の手に引かれて、お城の中に消えていった。
*夢日記なので、実在の人物とはまったく関係ありません。
ありがとうございます! 短編集の制作に使わせていただきます!